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だれもが偽善者になる本当の理由

だれもが偽善者になる本当の理由

だれもが偽善者になる本当の理由

作家
ロバート クルツバン
Robert Kurzban
高橋洋
出版社
柏書房
発売日
2014-09-01
ISBN
9784760145102
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だれもが偽善者になる本当の理由 / 感想・レビュー

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GASHOW

進化生物学のモジュール理論をつかって、人はなぜ偽善者になるのかを解明している。わかりやすい例えが理性と欲望の葛藤が発生することだ。60兆の細胞が集まって集合体だ。道徳には、理由の前に答えがある。近親相姦もトロッコ問題で突き落とすこともダメが先にたつ。社会を通じて自分を縛るもので、公平でないと許せない。ここは、すごく深い。ネットにより民衆の監視網ができて、格差社会が進んでいる。政治家や芸能人のような特権階級によるスキャンダルは、炎上する。サンデルの正義の話を進化生物学で解き明かしてくれる。

2018/06/13

Go Extreme

一貫した一貫性の欠如:半分の真理 脳で見る 見ることは疑うことである 間食の時間 アンドロイドの道徳  進化と断片化した脳:進化心理学 特殊化に乾杯 一般論 機能の特化した足 「私」って誰?:自己/意識 では私とは誰? モジュール化された私:道徳的なモジュール 表象なき計算はありえない 信念を打ち砕く 意識を持つモジュール 自己を再発明する 真実の痛み:情報過多 真実はあなたを人質にとる 些細な知識が私たちを窮地に追い込む 心理的なプロパガンダ 自己欺瞞 自己コントロール 道徳と矛盾 鳥の道徳

2021/11/03

ハンマルモフ

「鳥の道徳」という章、ほとんどニーチェ。これは重要ですわ。

2019/05/25

柾屋利昭

科学的に心理学を説明した本。心は統合的なものではなく、様々なモジュールが絡み合い、影響しあいながら形成されていくものだとした。人間の無意識に行われている矛盾に対して注意を持ち、モジュールの理論で説明をする。論文ちっくな本

2015/09/22

ぶんもう

人間の心(脳)は無数の役割別モジュールによって複雑性、柔軟性を実現した。ただし、モジュール間では接続がある場合とない場合がある。これを、情報の伝達が遮断されるよう設計されている、遮断されて誤った情報をもつことで効率的に機能すると考えると面白い。社会的環境では、正しい情報や信念を持つことがコストになる場合がある。その時、戦略的に誤った見方をして説得力を高めることが優位な生存戦略となる。そして、モジュール性と戦略的な無知は、意識としての報道官モジュールから情報を締め出す。これが、自己欺瞞や偽善の正体である。

2019/09/10

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