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十二番目の天使

十二番目の天使

十二番目の天使

作家
オグ・マンディーノ
坂本貢一
出版社
求龍堂
発売日
2018-10-25
ISBN
9784763018274
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「十二番目の天使」のおすすめレビュー

井上芳雄主演で舞台化決定! 94万部突破のベストセラー『十二番目の天使』が読み継がれる理由とは?

『十二番目の天使』(オグ・マンディーノ:著、坂本貢一:訳/求龍堂)

 思いもよらぬ理不尽や悲劇が身にふりかかったとき、「自分の何が悪かったのだろう」と責める人は多い。それは幸運に恵まれたときの「日頃の行いがいいからだ」という精神の裏がえしなのだが、実際、幸も不幸も一人の心がけで呼び寄せられるものではない。様々な人生が折り重なって、渦潮のように発生した運命の流れに巻き込まれた結果であることが大半だ。

 だが、だからこそ、立ち直ることができない。なぜこんな目に遭わなくてはいけないのか、人はどうすれば絶望から人はどうすれば浮かび上がることができるのだろう……。それを教えてくれるのが『十二番目の天使』(オグ・マンディーノ:著、坂本貢一:訳/求龍堂)。3月に井上芳雄主演で舞台化されることの決まった本作は、2001年の刊行以来読み継がれ、94万部を突破しているベストセラー小説である。

 ビジネスで大成功をおさめた主人公のジョン・ハーディングは、愛する妻と息子に恵まれ、帰ってきた地元では英雄としてもてはやされる成功者。だが突然の事故で妻子を失い、絶望のあまり自ら命…

2019/2/10

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十二番目の天使 / 感想・レビュー

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とろこ

ずっと以前に単行本で読んだことがあり、あらすじは知っていた。また、初読だったとしても、容易に先が読める物語ではある。しかしながら、この小説が持つメッセージ性は、何度読んでも色褪せることはないだろう。人は、生きている限り、予想だにしなかった出来事に遭遇することもある。悲劇も起きる。喪失もある。それでも、人との出逢いと、心の持ち方次第で、その後の人生を更に有意義なものにしていける。ジョンは、天使たちと…、特に、十二番目の天使と出逢えて、本当に幸せだったと思う。悲しみもあるけれど、心が洗われる、清らかな物語。

2019/03/08

けんとまん1007

子どもの持つ力は、計り知れないものがある。小さなことから、繰り返し、諦めず続けること。やがて、それは大きな波になりうる。そんなことを想う。そこで思い出したのが、羽生善治さんの言葉「継続するということが一番の才能」。そんな才能を持った十二番目の天使。地に足のついた勇気のある天使。

2022/11/24

小木ハム

大会社の社長だったジョンは、突然の家族の不幸により絶望の縁に立たされる。人生という名のゲームをプレーする気力を失った彼が、頭に銃を当てているところに、かつての親友が訪ねてくる。リトルリーグの監督をやってほしい、というプレゼントを持って。生きる目的を失った時、何がきっかけでまた気力が湧いてくるかわからない。ただひとつ言えるとするなら、必ずそれは"人"が持ってくるということだ。十二番目の天使はそれがよくわかっていたから、チームメイトを励まし続けたのだろう。特別扱いされたくない気持ち、よくわかるよ。

2022/01/18

山川欣伸(やまかわよしのぶ)

交通事故で家族を失ったジョン。絶望の中、ジョンはかつての親友ビルと再会します。そこでジョンは、ビルの提案でリトルリーグのコーチを引き受けることになり、ティモシーという少年と特別な絆を築きます。ティモシーの前向きな姿勢は、ジョンに亡き息子の面影を感じさせ、彼の心に変化をもたらします。オグ・マンディーノの作品は、悲しみを乗り越える勇気と、他者を思いやる心の大切さを教えてくれます。この物語は、どんな時でも希望を見出す力が人間にはあることを示し、読者に日々を大切に生きることの意味を問いかけます。

2023/10/05

Kei Ogiso

最愛の家族を失って、生きる気力を無くした主人公が、少年野球で「12番目の天使」ティモシーに出会い、小さな体で諦めずに懸命に頑張る姿に心を動かされる。意外な結末とか無い、ストレートな話だけど、それが優しくて良い。主人公が色々な物を見るたびに、無くした家族の思い出に心を痛める姿が、自分の経験とダブって(泣)。それだけに自分も「絶対あきらめない!」気持ちを持ちたいと思う。

2019/01/03

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