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説得: エホバの証人と輸血拒否事件

説得: エホバの証人と輸血拒否事件

説得: エホバの証人と輸血拒否事件

作家
大泉実成
出版社
現代書館
発売日
1988-11-01
ISBN
9784768455647
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説得: エホバの証人と輸血拒否事件 / 感想・レビュー

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zoe

30年前の本。少なくとも科学を受け入れないと。大昔の生物の成れの果てである油で、車を動かし、繊維を作って着るものをまとい、住むところさえ、建てたりしているはずなのに。復活すると転生して、復活できないと家のペンキの溶剤にでもなるとでもいうのか。進化論を受け入れ、遺伝子を理解し、さらに宗教を中心に生きることは、ゲーム三昧で仕事もせず、ダラダラ生きることより素晴らしいことだと思うけれど。いくら真面目に生きていても、いくら熱心に信じていたとしても、何かが違う気がする。次はドーキンスの著作に心の平穏を求めます。

2018/12/11

pom*

当時10歳の少年が交通事故に遭い病院へ搬送されたが、エホバの証人の信者であった両親が輸血を拒否したため、少年は輸血治療を受けられず、亡くなった。実際に筆者が”エホバの証人”たちと関わり、時間をともにしており、その考え方や活動がわかりやすく書かれてあり読みやすい。少年、大が「生きたい」と言った真意、そして両親あるいは医師たちの行動が正しかったのか、答えは出せませんが、生きること、死ぬことに対する考え方が少し広がった気がします。

2016/07/24

みー

宗教は自由だ。しかし、生まれて直ぐに自己も何も形成される前から、両親の信仰の元、育てられたら、もはやそれは刷り込みのようなもではないかしら?以前入院していた時、隣のベッドの方が「エホバ」の方で、輸血は出来ないと言っていた。「今は自己輸血が出来るから、手術も心配ないですね」と言ったら「自己輸血もしてはいけない」と言っていた。日本人は多くの人が宗教に関心が無い。だから、熱心な信仰を持つ人を見ると、つい奇異な視線をおくりがちだ。それが突出したのがこの事件だろう。とは言え子を持つ親として、共感は出来ないけれども。

2015/11/03

nori

The watchtower is one of my interesting issues but I disappointed with this book since context was too redundant. Maybe author tried to described detail of the community but there are not criticism why they are blamed as cult.

2017/07/23

JunTHR

生と死の問題は間違いなく宗教の本質で、だからこそ“死を覚悟してでも教義を守る”ことは宗教としては当然あり得る。けど、本人も信徒であったとはいえ、両親が信仰を理由に輸血を拒否して、その息子が死ぬなんて余りにも辛すぎる。虚しいよ。宗教は死後の世界に価値を置くから相対的に、生の価値を下げる危険性を孕んでいる。その典型例だと思う。個人的な意見:10歳の子どもだぜ。教義もくそもないよ。両親の信仰の犠牲になったんだよ。 ノンフィクションとしては傑作。著者の真摯な態度も時折見せる軽いノリも最高でした。

2012/04/03

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