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アルメット

アルメット

アルメット

作家
トミー・ウンゲラー
谷川俊太郎
出版社
好学社
発売日
2022-09-15
ISBN
9784769022718
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アルメット / 感想・レビュー

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たまきら

マッチ売りの少女や星の金貨の、ウンゲラーバージョンといったところでしょうか。文章に怒りと悲しみを強く感じました。同時に残酷な世界に憩いを与えてくれるのは、優しさだということも。一読の価値がある絵本です。

2022/12/17

chiaki

少女アルメットは家もなければ親もいない。残飯をあさり、廃車の中で眠り、マッチを売って暮らしている。まるで『マッチ売りの少女』のようなはじまり。ある日アルメットが命の限り願うと、願い続けてきたなにもかもがアルメットの元に、そして街に降り注ぎ…。金や権力ある者が地位や名誉に固執し振りかざし、社会的な弱者を生み出しては排除する。社会風刺のきいた展開にわずかな光を描くのがいかにもウンゲラーらしいなぁと思いました。

2022/10/23

ヒラP@ehon.gohon

1982年に出版された「マッチ売りの少女アルメット」の再版です。 ウンゲラーの作品の中でも、かなり攻撃的な作品なので、今日という時に再版された意味を考えました。 絶望的な時代に降ってくるのは、ミサイルや砲弾ばかりで、支援物資と言ってもきな臭い物が主流になってしまった今、アルメットのような救済のカリスマが望まれているのかも知れないと感じました。 アルメットの目指すのは破壊ではなくて、救済です。

2022/11/20

Cinejazz

〝アルメットは、とっても貧乏。うちも無ければ、親もいない。ぼみバケツの残飯を食べ、捨てられた車の中で眠る。あちこちで、誰も欲しがらないマッチを売って、どうにか毎日を暮らしている・・・飢えと寒さに追い詰められたアルメットは、死に物狂いで祈った「どうか、あと少しだけ生き延びさせて。お菓子を一口、七面鳥かハムを一切れ、味わう間だけでいいのです。どうか、私の願いを、だれか聞いて!」・・・〟<トミ-・ウンゲラ->作、<谷川俊太郎>訳による、貧困や飢餓が蔓延る社会の断面が描かれた、現代版マッチ売りの少女の物語。

2024/03/04

なま

★4 主題に貧富差がある。エンパシーを感じる事が出来ない者は無言のマジョリティとなる。強者に屈しない志のある者に差し伸べられる手。自分の行いを恥じ、自省した者にもやり直す事は出来る。赤ずきんや幸福な王子の要素を感じる、この本。嵐の日に皆が家に逃げ込む時に真逆の行動をするアルメットだからこそ組織を牽引する力を手に入れたのか?何も持たない事、願わない事が幸せの象徴。12分

2022/11/26

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