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カヨが聞いた声 (オオカミのお札)

カヨが聞いた声 (オオカミのお札)

カヨが聞いた声 (オオカミのお札)

作家
おおぎやなぎちか
中川学
出版社
くもん出版
発売日
2017-09-04
ISBN
9784774326993
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カヨが聞いた声 (オオカミのお札) / 感想・レビュー

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翔(かける)

不思議な巡り合わせがあって出会ったシリーズ第1巻。秩父の狼信仰にまつわるお話です。第1巻の主人公は、江戸時代の農村に住む少女・カヨ。疱瘡に苦しむ妹に生きてほしいと願う反面、妹の方がかわいいと言われ続けた劣等感から、妹の顔にあばたを残してほしいとお願いしてしまいます。願いが叶い、自分の暗い心に葛藤するカヨ。カヨは暗い心から願ったことを後悔するけれど、生き続ける中で「周りを思いやる心」を知り、「生きることのすばらしさ」を体感していきます。すがるのではなく、よりどころにして、精一杯生きていく。力強い物語でした。

2017/10/11

マツユキ

オオカミのお札シリーズ一作目。江戸時代、カヨは、流行の疱瘡にかかった美人の妹ナツの治癒を大神様に願いますが…。誰にでもある劣等感だけど、家族間だとまたしんどいよね。声とか、大神様とか、ファンタジーだけど、静かに厳しく見守る存在で、村の中で成長し、大人になった姉妹に、ほっとしました。中川学さんの絵も雰囲気があって、良い。シリーズの残り2作も早めに読みたい。

2022/12/01

雨巫女。@新潮部

《私-図書館》カヨちゃんの成長と共に、嫉妬や、疫病等の苦難を乗り越える姿が、よかった。

2017/12/16

つき

疱瘡にかかった美人の妹に、少しの嫉妬心を抱いていたカヨは、疱瘡が治る事を祈りながらもアバタが残って欲しいと大神(お犬さま)に祈り、その願いは聞き届けられるのだった。 いけないことだと思いながらやってしまったことは、心の重石になる。そんなカヨの心情が伝わってきて苦しくなる。

2018/02/21

けいねこ

埼玉のオオカミ伝説に題材をとった物語。3部作の一作目。江戸時代が舞台。

2017/12/08

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