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ゆめの底

ゆめの底

ゆめの底

作家
岩岡ヒサエ
出版社
宙出版
発売日
2005-12-15
ISBN
9784776792550
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ゆめの底 / 感想・レビュー

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ミロリ

夢ができる場所のお話。優しくて優しくないような、留まり続けてないけないところに迷い込んでしまった気分になります。でも行けたら楽になれそうな気もするのです。ニウニウと鳴く子猫が可愛くて、夢の配達夫には切なくなって、もみあげ父ちゃんに笑わされて泣かされて。色んな感情が巡りました。おまけの番外編で楽しく読み終わることができました。読書メーターに登録したころから読みたかった本、ようやく読むこと出来ました。良かったです。

2017/06/12

emi*

生と死の瀬戸際でみる夢の世界のお話。大事な気持ちの缶詰を預かるコンビニの店長が、なんとも愛らしいキャラで、ストーリーは不思議で、ちょっと怖いけれど、読みやすかった。岩岡さんのこういうお話、好きです。

2013/05/29

bluemint

生きている人は死んだ人のことを覚えているけれど、死んだ人もみんなのことを良く覚えているんだ。死んでも憶えている人がいる限り、それはその人の心の中にいきている。何年も前に死んだ犬のことを私は憶えている。彼にも楽しかった記憶が残っているのかな。

2020/05/10

ぶんぶん

やはり岩岡ヒサエは良い、良いな〜 昔、同人誌に足かけ3年にわたって描かれたものに「描き下し」を加えた連作短編集。夢のなかのコンビニに迷いこんだ少女、風変わりな店長さんや幼稚園時代の男の子と出会いますが…そのコンビニは「伝えたい気持ち」の集まる店だったのです。少女の思いと訪れる様々な思念の織り成すヒューマンファンタジー! 店長とのやりとりに思わず笑ってしまうヒトコマも。

2013/07/25

シンクウ

真っ暗闇を仄暗い闇に変える…さながら灯籠のような柔らかな光明を内包した物語だった。人間・動物・死亡・生存お構いなしに「夢のできる国」は「目が覚めるその時まで」、死に近い者に「こんなところ」をもたらしてくれる。でもそれだけ。ゆめの底にも悲しいことや楽しいことがわんさか在る。伝えたい事、届けたい声、叶わないならせめて…「忘れないでいられたらな」。私はどれ程の夢を見ては、忘れたんだろう。忘れられたあらゆるモノは何処へ行き着くんだろう。ゆめの底のコンビニで、ぽそぽそのカステラになっていたら楽しいなぁ。

2010/11/20

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