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書評家人生

書評家人生

書評家人生

作家
鹿島茂
出版社
青土社
発売日
2023-08-21
ISBN
9784791775750
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書評家人生 / 感想・レビュー

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岡本正行

 新聞に掲載されいる書評、読むには読むが、真剣に読むことは少ない。新聞自体も、同じ。話半分って感じ。そういう姿勢ではあった。しかし、この書評をまつめた本を読むと、その本の概要が、評者自身の教養や考えを踏まえて書かれたもので、しかも、良くまとめられ、読む者に、その本を読んだかの印象され与える。半面怖い存在ではある。読まないのに読んだ気にさせる。いわばネタバレか、本を読むという行為、そのものにも影響する。本の対象に興味を持たせる意味合いでも優れた本だ。

2023/12/14

緋莢

図書館本。<書評というのは、コスト(タイム)・パフォーマンスが最悪の「労役」>故に物書き業界にデビューしたての新人か、出版社からの注文がほとんど入らなくなった 物書き人生において最後に回ってくる仕事、しかし、キャリアの中で書評を引き受け続けてきたが、実は本位ではなかった等、〝書評”というものについて、著者がどのように定義しているか、関わってきたかが「まえがき」で書かれていて、興味深かったです(続く

2024/04/07

Hiro

さすが書評の奥義を極めた著者の円熟の書評集だ。大部な本で結構専門書学術書の紹介も多いのに意外と面白く飽きずに読めたのは、話の要点や面白さを手際良くかいつまんでしかも分かりやすく説き明かす著者の力量による。様々な本を手に取ってその本の中身は勿論、さらに歴史や政治や思想などの学問の動向や社会の風潮まできれいに教えてくれる。著者は大変有難い先生だ。これからも末長く読んでいきたい。それにしても本書をはじめ次々と分厚い本を毎年出しておられる著者の能力と体力、人間力、とても人間業とは思えないのだが。

2024/02/20

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