KADOKAWA Group

Facebook Twitter LINE はてブ Instagram Pinterest

神話学入門 (晶文全書)

神話学入門 (晶文全書)

神話学入門 (晶文全書)

作家
カール・ケレーニイ
カール・グスタフ・ユング
杉浦 忠雄
出版社
晶文社
発売日
1975-01-01
ISBN
9784794923363
amazonで購入する

神話学入門 (晶文全書) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

∃.狂茶党

意識について無意識について、専門が違うといえばそれまでだが、ケレーニイの述べることと、ユングのそれは大きく異なるように思える。 無意識とうまく折り合いをつけること。 無意識から力を、生きることを引き出すこと。 元型に絡めたダジャレになってしまうが、元気という(子供のような)得体の知れないエネルギーには、無意識の力が、関与してるように思う。 子供が時に大声を出し、跳ね回るあの力。 『結び エレウシースの奇跡について』 これを読んでから全体を読むのが良いのかも。 バタイユの秘教的祭儀結社のことが脳裏に浮かぶ。

2023/02/20

roughfractus02

神話が始原への直接的回帰を促す点に注目した神話学者は、童児神と少女神を主題に選ぶ。未分節の始原から生まれた童児神は孤独でありつつ神々の寵愛を一身に受ける二重性を持つ(ゼウス)。両性具有的デュオニュソスや両性分離から生まれるエロースも分節のバージョンであり、母であり少女である少女神は時間の分節を超えた包括的始原を思わせる。一方始原の分節過程を様々な形で埋め込む神話はそれを信じる人々には生きられる心的現実となったとする心理学者は、神話世界と生活の密接さゆえに世界観の崩壊と文明の崩壊も直接連動していたと捉える。

2021/08/28

kungyangyi

無意識は、魂の闇の部分で、意識が低下した状態(夢や神話)で表出する。そこで現れる、昔からの共通テーマが元型。幼児元型では、孤児などネガティヴなテーマがやがて王や神になるというポジティブなテーマと一緒に現れる。孤児性は、英雄昔話的な過程によって克服される。神話は集団的、夢は個人的な無意識の表出だが、自己克服(治療)の過程は同じ。未開民族は、神話を生きている人々=意識の領域が小さく、無意識領域が大きい人々。。ユングの考え方はおおよそこういうものだろう。

2020/08/12

大村秀樹

ユングの執筆した部分のみ読みました(レポートの期日が迫っているので) わりと読みやすかったです

2019/01/30

感想・レビューをもっと見る