読みたい本がここにある

Facebook Twitter LINE はてブ

トランプがはじめた21世紀の南北戦争: アメリカ大統領選2016

トランプがはじめた21世紀の南北戦争: アメリカ大統領選2016

トランプがはじめた21世紀の南北戦争: アメリカ大統領選2016

作家
渡辺由佳里
出版社
晶文社
発売日
2017-01-11
ISBN
9784794969484
amazonで購入する Kindle版を購入する

あらすじ

2016年11月、アメリカの大統領にトランプが選出された。メディアや専門家の予想を大きく覆すものだった。これから世界はどのようになっていくのだろう。日本にはどのような影響があるのだろうか。本書は、予備選からはじまる、この長い選挙のレポートであり、アメリカで何が起こり、何が分断を生んでいるか分析していく。
著者の渡辺さんはボストンに長く暮らし、民主党、共和党の両陣営のイベントに参加し、さまざまな人にインタビューを試みた。SNSの動向などにも目を配りながら、ナマの声をひろっていく。また大統領選の仕組み、南北戦争時からオバマまでのアメリカの大統領選の歴史、人々の投票行動、どんな利害関係や、思想的心情などがあるのかを分析。専門的には見えない、極めてリアルなアメリカの一側面がわかる。
トランプの支持者は、プアホワイトのほか、高額所得者の白人も多いという。1950年までのアメリカの栄光を忘れられない人々がトランプを支持している。反トランプ派にしてみれば、暗黒の時代が始まろうとしている。そのような状況下、リベラル派はどのように希望を抱いたらいいのか、対話の可能性はどこにあるのか。一市民であり、移民である著者は全編にわたって問いかけている。

トランプがはじめた21世紀の南北戦争: アメリカ大統領選2016 / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

metrodoggie_Jpn

サンダース本人はチャーミングな頑固者おじいちゃんという印象しかないが、革命の為には攻撃的になっても良いとするサンダーズ熱狂的支持者(白人男性多め)とトランプサポーター(もちろん白人男性多め)の類似点には目が覚める思いがした。人間は感情的な生き物だから、理性が打ち勝つには教育しかないなと思った。

2017/02/20

hk

1860年、南北戦争勃発直前の大統領選挙で沿岸部ならびに北部を票田とする共和党から初めて大統領が選出された。この時点において共和党の支持層は北部の産業資本家であり、民主党の支持層は南部の奴隷大農場の地主だった。北部の共和党は安価な労働力を求めて奴隷解放ならびに保護貿易を希求し、南部の民主党は奴隷制の堅守と自由貿易を公約としていた。 時は下り現在。共和党の支持層は南部、民主党の支持層は北部へと地理的に鮮明な線引きがなされている。南北戦争勃発前夜から150年で共和党と民主党の票田が見事に入れ替わった訳だ。

2017/03/15

法水

「トランプがはじめた21世紀の南北戦争」とは実にうまい表現。町山智浩さんの著書である程度、アメリカ大統領選挙のしくみや民主党と共和党の変遷、候補者の顔ぶれなどは分かっていたけど、candidate coffeeなどを通じて一般市民が政治家を育てているというアメリカの民主主義のあり方は読んでいてうらやましい限り。もっとも、今回の大統領選はその民主主義の弊害が出たという気もしなくはないが…。「共感は、私たちが持つ最も強い武器なのだ」という著者の娘さんの言葉に力強さを感じた。

2017/02/17

田中峰和

大手メディアの情報を信じない傾向は、先進国共通の特徴かもしれない。いままで政治に無関心だった層が、トランプとサンダースの選挙集会に集まった。彼らの会場はロックコンサートのように支持者を魅了する。彼らに共通するのは、選挙に勝つためそれぞれの党から立候補したこと。体制に反対し変化を約束する候補は虐げられてきた層を魅了する。トランプの支持基盤は低所得労働者階級の白人で、高等教育を受けたエリートに敵意をもち、イスラム教徒や移民、ヒスパニックがアメリカを悪くしていると信じる。排外主義と右傾化の進む我が国も笑えない。

2017/03/06

noriyorino

アメリカはなぜトランプを選んだのかを考察する入り口としてよい入門書だと思う。この本を足がかりにアメリカ史とトランプ大統領誕生の背景を他の本でも学びたい。

2018/01/24

感想・レビューをもっと見る