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どすこいな日々

どすこいな日々

どすこいな日々

作家
関取花
出版社
晶文社
発売日
2020-10-19
ISBN
9784794971999
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「どすこいな日々」のおすすめレビュー

「人生なんてネタ探し」と歌う女性ミュージシャンの初エッセイ。関取花は、令和の向田邦子か!?

『どすこいな日々』(関取花/晶文社)

 昨年メジャー・デビューした女性ソロ・アーティスト、関取花。繰り返すが関取花、なんとキャッチーでどすこい感のある名前だろう。どうしても名字が貴乃花や若乃花を連想させる。しかし、彼女は常につっこまれる前にこの名前のおかしみを自己申告してきた。そんな関取のエッセイ集は『どすこいな日々』(晶文社)というタイトル。当然、自分の名前の話から始まる。

 森ガールファッションに傾倒していた頃の話、美容院でファッション誌ではなくグルメ雑誌を差し出された話、ラーメンのすすり方を練習していた話、移動の時に暇すぎてひとりしりとりをした話など、日常の些事を綴った文章が目を惹く。

 彼女の文章は常にざっくばらんで素直、化粧せずにすっぴんで筆をとったような等身大のエッセイが並んでいる。カリスマとして崇拝の対象になるよりも、共感されるミュージシャンでいたい、というのが彼女の本音なのだろう。

 そんな彼女はかつてテレビ番組『行列のできる法律相談所』で“ひがみソングの女王”に出演したり、爆笑問題のラジオで紹介されたりして、知名度を上げたこともある。深…

2020/11/23

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どすこいな日々 / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

niisun

シンガーソングライター関取花さんのエッセイ。テレビもラジオもあまり観ないし聴かないのですが、たまたまYouTubeで見かけた彼女の歌が気に入って、CDを買って良く聴いてます。特に歌詞が好きで、言葉のチョイスがいいなぁ、きっといい文章を書くんだろうなぁと思っていたところ、この本を見つけました。私が好きな『もしも僕に』という歌の一節「もしも僕に子供ができたら どんなことを伝えるだろう(中略)努力は大抵報われない 願いはそんなに叶わない それでもどうか腐らずに でかい夢見て歩いて行くんだよ」。私も娘に伝えたい。

2021/01/14

booklight

【読友本】『もしも僕が』とかよく聴いていたなぁ。シンガーソングライター関取花(本名)のエッセイ集。イラストも。ゆるーい感じがいい。『森ガール期』で若い女性のファッションの迷路の話が面白かったり、『私は何の花?』で、ハルジオン!が名前の由来と母に聞いたり、『歌のかけら』作詞の苦労が少し見えたり、『だから私は』で歌う理由と自分の居場所を見つけたり。『角度を変えれば』では、角度を変えて体重計に乗れば体重が変わるといって「マイケル」「フカワ」「ダビデ」とかアホすぎて笑えました。そうそう、人生なんて壮大なネタ探し。

2023/12/31

べる

「人生なんて壮大なネタ探しみたいなものだと思う。どんな今だって、最後は笑い話に変えればいい。」シンガーソングライターの著者の発想や考え方は面白くて友達になりたい人柄を感じたエッセイだった。センチメンタルな気分になる雨の日に楽しむ方法を考えて編み出した「小説ごっこ」は楽しそうで私も試してみたい。「腹筋をしようと思った そのまま寝てた」とか途中に挟まれているイラスト達にもクスっと癒された。大したことのない日常も文章で綴ってみたら楽しそうだ。昨日デパートの閉店時間に気付かなかった失敗もネタになるかもしれない。笑

2023/10/09

つくし

お気に入りの歌は「もしも僕に」。繊細な視点を持ちながらやけにコミカルで明るい印象はこのエッセイにも色濃く。さり気ない日々をちょっと面白くする、個性的にするのがとても上手な人なんだなぁと感じました。そして素敵なご家族。

2021/04/07

しゅんぺい(笑)

瀬尾まいこさんのエッセーにも似た感覚になった。素敵な本。日々丁寧に生きてるねんなあ、と思わされる本。あとがきに書いてある、編集者と著者の出会いのエピソードも素敵。関取さん、かっこつけへん、自然体なひとやねんなあと感じた。

2021/04/08

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