KADOKAWA Group

Facebook Twitter LINE はてブ Instagram Pinterest

動物哲学物語 確かなリスの不確かさ

動物哲学物語 確かなリスの不確かさ

動物哲学物語 確かなリスの不確かさ

作家
ドリアン助川
出版社
集英社インターナショナル
発売日
2023-10-26
ISBN
9784797674378
amazonで購入する Kindle版を購入する

動物哲学物語 確かなリスの不確かさ / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

えも

世界各地の動物たちに、生きていくうえでの思いを語らせると、それは畢竟、哲学になるのですね。しかも彼らの生態を丁寧に描写していて、良質な解説書にもなっています▼ドリアン助川さんって、名前を聞いた段階で勝手にお笑い芸人と思っていたので、これまで読まずにいました。どうも失礼をば致しました。

2024/01/14

りらこ

思考や行動を言語化することで、かれらの存在が私たち人間との共通部分、いやむしろ彼らのほうが粗削りではあるけれども賢く、自分の特性を生かすことからの深い思考を可能としているのではないか、短編1篇を読むたびに、鈍器で軽く殴られながら読んだ。命のありかた時にそれは厳しく、はかなく、非力である。どうしようもなさを理不尽ととらえず、争わないことを無敵とする。おそらく何度も繰り返してよむうちに、好きな短編、向き合うことに逃げたくなる短編がでてくると思う。たとえ鈍器で毎回殴られても、それでも。

2023/10/30

toto

たくさんの希少動物の生態や自然環境、そして心情がコミカルにシビアに描かれている一冊。 童話っぽい語りが想像させてくれる。 クマにおたま持たせて視力測定?考えるヒトならぬ、考えるアリクイのポーズってどんなだろう? 反対に命を終える者は割と淡々とした事実で述べられ、感傷的になる暇もない。捕った方にしたら明るい話だし。 ナマケモノ🦥、ジャガー🐆、ゾウガメ🐢、ペンギン🐧の章が特に好き。再読したら変わりそうで楽しみ。挿し絵の版画も素敵なので、いつか買いたい。

2024/02/13

バーベナ

ドリアンさんの視線は、動物の眼にも、樹々にも、風にもなる。世界は知らないことだらけ。ところどころ、クスっと笑える。どうやら、哲学って頭で考えることばかりではないみたい。

2023/11/29

よし

動物と哲学を絡めた短編集で、1つ1つが短いストーリーでしたが、考えさせられたり、切ない気持ちになったりしました。動物たちの緻密な描写や、自然の美しさが伝わってくる、どこかおとぎ話のような優しい語り口ですが、自然の厳しさや残酷さ、人間の愚かさなどがはっきりと書かれていて、今回1冊を通して読みましたが、手元に置いて1話1話丁寧に読みたい本だなと思いました。挿絵もとても魅力的でした。#NetGalleyJP

2023/10/26

感想・レビューをもっと見る