寄り添う言葉 (インターナショナル新書)
寄り添う言葉 (インターナショナル新書) / 感想・レビュー
かたぴぃ
『ターミナルケアというと痛みを緩和することだと思われますが、(略)ケア(世話)ではなくキュア(治療)があることを忘れてはいけません。』『本当に大切なことは、これまでの日常そのままの言葉で別れをいえてこそ、心に違和感なく届く言葉になるのかもしれませんね。』伴侶を亡くした者同士の対談は心に響くものがあったが、最後にホスピスケアの徳永先生の章で、腑に落ちる部分があった。未来は全くわからないし、明日突然の別れに戸惑うかもしれない。悔いのないように生きる、きちんと伝えるって大事なことなのだ。
2024/03/07
Go Extreme
作家夫婦の寄り添い方:病と創作活動 一人だと感じるとき 別の時間を生きる 個であることの心構え 昭和の恋愛 残されたものの時間 生物学と短歌 夫として科学者として:がん患者の家族 がんの再発 残された時間 在宅医療 死を経験 グリーフケア 書く→乗り越ええる がんの曲面 伴侶との対話 それでも歌人は挽歌を詠む:試行錯誤の温泉卵 亡き妻の遺影に歌を備える しんどいときに詠む歌 ありきたりでも寄り添う言葉:医療の道 鶴見俊輔との出会い 治す・看取る医者 キュアを忘れない 最後を過ごす場所 家=解放区 命の時間
2024/03/03
志村真幸
歌人であり、細胞生物学者でもある永田和宏さんがまとめ訳となった対談集だ。 永田さんは、同じく歌人であった夫人の河野裕子さんを癌で亡くしている。配偶者を失うこと、そしてそのあとも自分ひとりで生き続けることが、4つの対談を通して語られている。 藤田宜永さんを亡くした小池真理子さんとの対談では、小説家夫妻という特別な間柄での「片方を失うこと」が語られている。 単純に悲しいとか、大切な思い出にしてしまうのではなく、ともに歩んでいるかのような距離感がいい。
2024/02/17
神谷孝信
伴侶をがんで亡くされた歌人、医師との対談で、短歌に込められた背景等にも心打たれる内容。4
2024/03/14
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