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万引き家族【映画小説化作品】

万引き家族【映画小説化作品】

万引き家族【映画小説化作品】

作家
是枝裕和
出版社
宝島社
発売日
2018-05-28
ISBN
9784800284075
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「万引き家族【映画小説化作品】」のおすすめレビュー

祝!21年ぶり、カンヌ最高賞受賞『万引き家族』―是枝監督が小説で描く「家族の愛情」

『万引き家族』(是枝裕和/宝島社)

 世界三大映画祭のうちの一つ、フランス・カンヌ国際映画祭で最高賞にあたるパルムドールを、是枝裕和監督作品『万引き家族』が受賞した。1997年に今村昌平監督作品『うなぎ』が受賞して以来の快挙だ。映画を小説化した『万引き家族』(是枝裕和/宝島社)は、『そして父になる』『三度目の殺人』に続き、監督自身による3冊目のノベライズとなる。

 物語の舞台はスカイツリーを望む東京の下町。古い平屋で偽物の5人家族が、それぞれの秘密をかかえながら暮らしている。家族は最年長・初枝の年金を頼りに、足りない分は万引きで稼いで暮らしている。ある日、近所の団地の廊下で震えていた少女・じゅりが、新たに家族に加わる…。

 万引きの収穫が、生計の要である家族のホームドラマ。その物語が感動的であればあるほど、その描写の難易度は高いように思える。なぜならば、物語のパーツを一つでも組み立て間違えると、「万引き」という行為を正当化してしまうことになり得るからだ。

 コロッケ、とうもろこし、シャンプー、お麩、魔法瓶、ビー玉、セミ、雪だるま……数々の細かなシンボ…

2018/6/20

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万引き家族【映画小説化作品】 / 感想・レビュー

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文庫フリーク@灯れ松明の火(微速前進中)

【どうしてどうして僕たちは 出逢ってしまったのだろう 壊れるほど抱きしめた】万引き・窃盗・年金不正受給。決して許されない犯罪行為で貧しい生活を成り立たせる疑似家族。信代の独白「私達がいったい誰を捨てたというのだ。息子夫婦に捨てられた初枝と同居し、居場所を失った亜季を居候させ、放っておいたら死んでいたかもしれない翔太とりんを保護した。それがもし罪に問われるならば、彼らを捨てた人々はもっと重い罪に問われるべきじゃないか」【引き返してみるわ ひとつ前のカーブまで いつか海におりた あの波打ち際に笑顔の→続】

2018/08/07

ケンイチミズバ

るりちゃんを迎えに来たのは天国のおばあちゃんだったのだろうか、だとするとあまりに悲しい。興味本位の目で見れば極悪人のようにも見えただろう。事件報道やワイドショーでも世の中の反応とは大体そんなもんだ。社会の救いが及ばない彼らがなんとか生きて行ける場所だった。楽しい微笑ましい幸せな時によぎった思い、いつまでもは続かない、いつか終わりが来る不安を私も同じように感じた。利己的な正義感や道徳では割り切れない。誰もわかってはくれない。刑事の言葉に抗うのをやめてしまった信代の気持ちに胸がつまる。翔太の心の葛藤も痛い。

2018/06/07

ウッディ

血は繋がっていても心が離れた家族と、他人であっても心で繋がっている家族は、どちらが暖かいのだろう‥そんな事を考えながらの読書でした。本当の家族を捨てて集まり、都会のビルの合間の一軒家に暮らす6人。「店の物はまだ誰のものでもないから、盗んで良いんだ」と万引きを教える父がいても、そこには、家族としての温もりが確かにあった。法律では許されなくても、彼らは酷い人間から祥太やリンを救い、居場所を与えたのだと思う。ラストの治の「父ちゃん、おじさんに戻るよ」でホロリときた。映画も観てみます。

2019/08/31

いつでも母さん

映画は観ていない。読み始めて、ここの誰もがイヤだった。(凛に罪はない)けれど、どんどんこの家族に感情移入してしまい「じゃあ、どうすればよかったのよー!」世の中とか、どこかの誰かに向かって気持ちは叫んでいた。勿論万引きで暮らし続けることなどダメだし無理だし、こんな家族は有りえないでしょう。でも、間違いなく家族だったよね。じゃあ家族って何?親子って何?考えさせられる問題作だ。ラストのじゅりの姿が痛々しいが、映画のラストはどうなってるのだろうって、気になって仕方がない。

2018/06/22

Pafootball

「邪道を善とするか悪とするか」価値観や倫理観、捉え方や考え方でどんなものも変化する。賛否が生じるのは仕方ない。「家族」が消えてしまったことでそれぞれの中で「家族」が本物になった事実にほんの少しだけ希望を見出せるかもしれない。 幸せなんて言えないだろうけどそこにしかない幸せが絶対にある。

2019/04/09

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