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芥川賞ぜんぶ読む

芥川賞ぜんぶ読む

芥川賞ぜんぶ読む

作家
菊池良
出版社
宝島社
発売日
2019-05-25
ISBN
9784800292513
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「芥川賞ぜんぶ読む」のおすすめレビュー

文学好きの保存版! 芥川賞の受賞作品から、その時代の背景を丁寧にひもとく『芥川賞ぜんぶ読む』

『芥川賞ぜんぶ読む』(菊池良/宝島社)

 本好きにとっては、非常に馴染みの深い芥川賞。本書『芥川賞ぜんぶ読む』(宝島社)は、ヒットとなった『もし文豪たちがカップ焼きそばの作り方を書いたら』の著者である菊池良氏が1935年から続く芥川賞受賞作品をすべて読んでまとめた一冊だ。受賞作はなんと84年間分で180作品。この膨大な量の本を菊池氏はおよそ1年かけて読み、WEBメディアで連載していたのだが、書籍化が決定したことにより著者は会社を辞めて、芥川賞をぜんぶ読むことに専念する。

 芥川賞の作品がすべて掲載されている本書だが、最初に著者が選ぶ「昭和受賞作ベスト20」とあり、作品のあらすじや芥川賞作家のバックグラウンドなどバラエティに富んだ紹介文がズラリ。書籍ごとに紹介する内容が異なり、第1回の受賞作品から順を追うように紹介していないところが、本書をより興味深いものにしている。紹介文には、タイトルや作家名のほかに、受賞年や発行部数などの記載があり、データとしても読み解くことができる。

 また、1976年に受賞した村上龍の『限りなく透明に近いブルー』の場合は、物語の…

2019/12/7

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芥川賞ぜんぶ読む / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

starbro

平成に入ってから、芥川賞受賞作品は結構読んでいますが、昭和の受賞作はあまり読んでいないなと思いつつ読みました。数えてみたら42/180作品(約23%)でした。受賞作でも「火花」のように250万部超もあれば、1万部以下の作品もあるのには驚きました。芥川賞作家でも才能があり、努力しないとどんどん消えて行く厳しい世界です。本作中の漫画は不要でした。

2019/07/24

アマニョッキ

芥川賞好きなので、全部読んでいる方の解説聞けるのは面白かったけれど、長嶋有さんのページを読んだときに「ああ、なるほど…」と思ってしまったのでちょっとトーンダウン。良くも悪くも、きっちり情報を集めて仕上げられた作品だと思います。手塚治虫似の漫画も必要なのかなぁ…といった感じ。でもやっぱり、芥川賞全部読むのは絶対大変やったと思うんでそこは全面的に敬服します!

2019/08/03

ミライ

著者の菊池良さんが、これまでに芥川賞を受賞した作品をすべて(84年間180作品)読んで、レビュー考察した一冊。昭和時代の作品はほとんど読んだことのない作品だったが、ネタばれなしのあらすじ+著者の考察・他の作品紹介などがコンパクトにまとまっていて非常に面白かった(未読の作品が多くあったので、少しずつ読んでいきたい)。第二次世界大戦の近辺では戦争関連の作品が多く、その後の高度経済成長期にはお仕事小説が多くなり、最近はコンビニやビットコインなどを題材にした作品もでてくる芥川賞受賞作は、時代の写し鏡だと思った。

2020/06/21

山田太郎

あらすじと選考委員のコメント書いてるだけなんで、別に読まなくても書けそうな内容だけどなと思った。芥川賞でなく直木賞のほうがよかったんだけどなと。ほとんどどころか1冊も読んでないので、なんか読んでみるかと思った。私小説って嫌いなのは、筒井康隆の影響ではないかと思った。純文学=私小説であほかみたいなこと書いてたような気がしますが。

2019/08/02

びわこっこ

公共図書館に芥川賞・直木賞のコーナーがあって、そこで展示されていたので、借りてきて読みました。2018年から遡って、1935年の第一回受賞作品まで180作品のダイジェスト版。『太陽の季節』石原慎太郎著も受賞作品だったのだと、生まれる前の作品に興味津々!🧐 芥川賞は文学新人賞だが、この人、新人? と思うキャリア10年以上の作家さんも。まちライブラリー@岩出山に、本屋大賞ノミネート作品のコーナーを創る予定ですが、文学賞受賞作品のコーナーに変えようかしらん?🤔🌿

2023/02/10

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