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ルポ西成~七十八日間ドヤ街生活~

ルポ西成~七十八日間ドヤ街生活~

ルポ西成~七十八日間ドヤ街生活~

作家
國友公司
出版社
彩図社
発売日
2020-10-20
ISBN
9784801304833
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「ルポ西成~七十八日間ドヤ街生活~」のおすすめレビュー

偽名OK、前科不問の仕事募集!? 西成あいりん地区で暮らした78日間のルポが文庫に

本日発売の「文庫本」の内容をいち早く紹介! サイズが小さいので移動などの持ち運びにも便利で、値段も手ごろに入手できるのが文庫本の魅力。読み逃していた“人気作品”を楽しむことができる、貴重なチャンスをお見逃しなく。 《以下のレビューは単行本刊行時(2018年9月)の紹介です》

『ルポ西成 七十八日間ドヤ街生活』(國友公司/彩図社)

 大阪府大阪市西成区の北部、JR新今宮駅の南側に位置する通称「あいりん地区」。日雇労働者が多い地区。1泊800円~1500円くらいで泊まれる日雇い労働者向けの簡易宿泊所が立ち並んでいる。最近では海外からのバックパッカーたちにも人気で、ユーチューバーたちの「泊まってみた」もよくあるネタだ。

 でも実際のところ、このエリアにはどんな人たちが集まり、どんな暮らしを営んでいるのか。そんなことに関心がある方に読んでいただきたいのが『ルポ西成 七十八日間ドヤ街生活』(國友公司/彩図社)だ。

 著者の國友氏は、筑波大学を7年かけて卒業したものの、出版社へ就職できずにフリーライターの道を選ぶ。そして彩図社を訪れた際に「原稿が面白ければ本にする」…

2020/10/20

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ルポ西成~七十八日間ドヤ街生活~ / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

鉄之助

著者略歴がいかしてる。「いかがわしい人々をメインに取材するも、次第に引き込まれ、知らないうちに自分があちら側の人間になってしまうこと多々」。で『西成』だから、さぞ面白いかと思って読んでみた。78日間ドヤに住んでみても、やっぱり分からないことだらけだった。それでいいのかも…。 こっち側とあちら側の境目は、茫洋としていた。

2022/08/24

kinkin

国立の一流大学を卒業した著者が、大阪の通称あいりん地区で仕事をしながら底に住む人たちのことを中心に取材した本。あいりん地区には行ったことがないが報道番組で見聞きしたことがある。著者は日雇いの仕事をみつけ簡易宿泊所というところに寝泊まりする。そこには覚醒中毒や元やくざ、手配師、素性不明の男たちと出会う。ただそこからの取材の部分が浅掘りというか、暮らしている人たちの奇行紹介に終止しているようにも感じた。かれらを見て何のために生きているのだろうという感情の落とし所がイマイチわからなかった。図書館本

2021/12/16

ニッポニア

力作。何も持たないライターが、ドヤ街生活を経験し、得た本ですね。何も分かっていない若者の戯言と思うなかれ、少なくとも、働き、眠り、飯を食う、このまず動く姿勢が見習いたい。さて西成ですが、まだこの現代にこの形態の街が存在するのだろうか、と思うけれど、きっとあるんだろうな。仮初の生活を送る人々は、それでもちっぽけな幸せを見つけて、生活保護を受けながらも暮らしている。現実を突きつけられた我々は、何をおもうべきか。

2023/12/02

読特

解体現場で土工として働き、南京虫が巣くう飯場に泊まる。モノ同然に扱われ、安全確保は自己責任。昨日までは塀の中、酒と女とギャンブルの、訳アリ男たちと、その日暮らしをともにする。ドヤでスタッフとして働き、生活保護者の世話をする。飯を食べて用を足し、テレビを眺めて横になる。彼らは自由ではないが、喘いでもいない。鎖につながれた犬のよう。どんな生き方をしようとも最期は必ず命がつきる。「人生とは死ぬまでの暇つぶし」という78日間に耐えてみる。世の中きれいごとだけで片付かない。こういう世界もあって社会は成り立っている。

2024/04/22

Tαkαo Sαito

ルポ歌舞伎町も面白かったがこちらの方が個人的に面白かった。ノンフィクションの中でもベスト3に入るくらい好き。読みやすい描写と登場人物の濃さがずっと読み進めさせる、中毒性があるルポルタージュ。普通に生活していたら絶対に経験しないこと、接しない人たちとの邂逅、彼らの背景を深掘りしていく中で、知らず知らずに感情移入している自分がいた...

2024/03/18

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