優雅な生活が最高の復讐である (ポケットスタンダード)
優雅な生活が最高の復讐である (ポケットスタンダード) / 感想・レビュー
香菜子(かなこ・Kanako)
優雅な生活が最高の復讐である。カルヴィン・トムキンズ先生の著書。人生に迷ったときや人生に悩んだときには読書に没頭するのがいいのかも。私の場合は人生に迷ったときや人生に悩んだときでなくても読書をするのが習慣。優雅な生活が最高の復讐であるを読むと新しい世界が見えてくる。誰だって復讐したい相手の1人や2人はいるはず。復讐したい気持ちになったら復讐するのではなくて優雅な生活を送る、
2023/06/18
アヴォカド
2004年の新潮文庫版で読んでいるけれど、それを全面改稿しカラー図版も加わった「決定版」(新潮文庫も「決定版」とうたってはいたけどね)ということで、こちらも読んだ。
2023/12/24
ヨハネス
タイトルがおしゃれ。復讐をした話かと思って読み始めたが、そうではなかった。スペインの諺だそうだ。主人公、と言ってもこれは小説ではなく実話だけど、決して復讐として優雅な生活をしたわけではないのに何となくこの諺がぴったりと来る。ヘミングウェイ、コール・ポーター、ストラヴィンスキー、ピカソなど登場人物がいちいち超一流で、知らなかったそれぞれの人物像が読めるのも面白い。「優雅な生活」の片りんを見たいという低級な動機で読んだのに、本当の優雅は低級なあたしの想像を超えていた。持って生まれた人格なのだ。
2023/01/29
ひるお
ピカソ、ヘミングウェイ、そしてスコットとゼルダのフィッツジェラルド夫妻ーーある時代を創り、彩り、そして歴史の一部になった人びと。彼らの中心を占め、『夜はやさし』のモデルにもなったマーフィ夫妻の人生=生活を、豊富な写真とともに追ったノンフィクション。富と才能に恵まれたふたりが、アメリカからフランスに渡り、そのセンスで独自の地位を築いていくさまは眩しい。緑あふれる“ヴィラ・アメリカ”は、今の目から見ても鮮やかで理想的な家だ。しかしそこに突然、戦争と病、破滅が暗い影を落とす。やはり時代、という気がする。
2024/04/09
chihayahulu
光が強ければ強いほど影が濃くなる。悲しみや喪失感は描かれていない。優雅な生活と恵まれたカップルのセンスあふれるファッションや才能、人柄に満ち溢れている。それなのになぜか寂しさや悲しみを感じてしまう。そしてそこにたまらなくひかれていくのだ。良い本に出会えた。サンブックス浜田山ありがとう。
2022/12/15
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