アルコ-ル依存症は治らない《治らない》の意味
アルコ-ル依存症は治らない《治らない》の意味 / 感想・レビュー
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著者吉岡氏は、一時、職場の人間関係に悩み、出勤拒否に陥る。それまで施しの対象だったアルコールや薬物異常症の人たちが同類に思えてくる。思い切ってアルコール依存症者のサークルに参加。無条件に受け入れ、話に耳を傾けてくれる仲間がいた。相手の苦悩に同苦することが、お互いの悩みの昇華に繋がることを知る。
2019/12/10
うちこ
わたしはアルコール依存症といわれるものを「治る」「治らない」という文脈では語れないものだということを、なかなか他人に説明できません。 「治る」って、どういうことを言うのだろう。生きているうちに証明できることだろうか。そして証明するとは、誰に対して? これはまるで「悟った」ということを証明しろというようなもの。そんなことを、コンビニでお酒が買えるようになってしまったこの社会で、どうやるの。わたしは一時期、よくそんなことをよく考えていました。 なので、たいへん沁みました。
2017/01/17
のぞみ
このようなタイトルであるけれど、あまりアルコール依存症について積極的に書いた書とは思えませんでした。特に冒頭は全然依存症と関係ない話ばかり。なだ氏の食って掛かるような物言いにも違和感を覚えたため、読むのを中断しました。主にAAありきの治療法が書かれているようですが、今までに読んだ依存症関係の本と特段異なる内容もなさそうでした。ちょっと残念です。
2013/11/30
向
今まで再飲酒イコール断酒の失敗と認識していたのですが、この本を読んで「再飲酒は回復のプロセス」という意味がよく分かりました。再飲酒してしまった事実より、何日我慢できたのか、前回と比べてそれはどうなっているのかよく見てみようと思いました。私も最近間食を我慢しているのですが、「とにかく1日頑張れたから明日もやってみよう」というスタンスじゃないと到底無理です笑、依存症に完治はないけれど回復はできるという言葉が印象的だったので、ARPを行なっている方の強さを見出せるようになりたいと思いました。
2019/05/22
Liberta
アルコール依存症の治療に長年関わった臨床医とその弟子の共著本。なかなか取っ付きにくいタイトルだが、親と子の関係、人間的成長など、全ての人に当てはまるテーマが扱われており興味深い。
2020/12/30
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