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あの星が降る丘で、君とまた出会いたい。 (スターツ出版文庫)

あの星が降る丘で、君とまた出会いたい。 (スターツ出版文庫)

あの星が降る丘で、君とまた出会いたい。 (スターツ出版文庫)

作家
汐見夏衛
出版社
スターツ出版
発売日
2020-12-28
ISBN
9784813710264
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あの星が降る丘で、君とまた出会いたい。 (スターツ出版文庫) / 感想・レビュー

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さてさて

『今の俺は、国のために死ねと言われて死ねるだろうか。死ぬために戦闘機を操縦することができるだろうか』。私達は日々の暮らしの中でこんな事を考えることはありません。しかし、たまには、一度くらいは、いっ時だけでも、先の大戦の中を生きた人達のことについて思いを巡らす時間を持つことがあっても良いのではないか、この作品を読んで改めてそう思いました。とても読みやすい物語の中に色んなことを考えさせてくれたこの作品。前作に涙した方には是非とも読んでいただきたい、百合のその後を見届けていただきたい、そう強く感じた作品でした。

2021/12/13

前作の続編。前作の彰にまた会いたいと思い読みました。当然ながら彰は出てこないけれど、生まれかわりの涼と百合の話。今作の主人公は百合ではなく涼だったことで、前作では魅力が全くわからなかった百合が脇役に回ったことでとても魅力的に見え、彰が惚れたのも納得しました。彰のあのセリフを涼が言うのは落ちます。彰たち特攻隊員の残してくれた平和な日本で自由に恋愛し、死がそうも身近ではない日々が送れることや、大切な人と一緒にいられることのありがたみを実感しました。

2021/05/27

future4227

『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』の続編。胸がキュンキュンしてしまう話だった。目を合わせるだけでドキドキしてしまうようなピュアな恋愛。でも、ただの恋愛話でないのは、そこに生まれ変わりというテイストが加わっていること。そして、平和を願う作者の強い思いが、前作で戦時中にタイムスリップした百合のひと言ひと言に託されていることも単なる恋愛小説とはひと味違う。期待通りの結末でホッとした。ただ、前作を読んでいないと百合が時折見せる驚きの表情が、なんでなのかがわからないかもしれない。やはり前作から読むべき作品。

2021/09/16

茉莉花

中2の涼は転校先の学校で、どこか大人びた同級生・加納百合と出会う。初めて会うのになぜか懐かしく、ずっと前から知っていたような不思議な感覚。涼はどんどん百合に惹かれていくが、告白を決意した時に、百合から聞かされたのは、75年前の戦時中の特攻隊の凄まじい話。そしてそれは百合の悲しくてつらすぎる特攻隊員との過去の恋の話だったのだ。その特攻隊員であった彰の生まれ変わりが涼だと知った時、涼は百合から距離を置くようになる…。2人の未来は…

2021/06/25

キナコ

あの丘の続編。現代での百合の恋愛模様。過去を知ってるからこそ今の現代人の軽さに腹が立つんだろうなぁ。愚痴が言えたり、夢を語れるって幸せなことなんだなって実感させられる。特に『戦争は病気だ』っていう考え方は納得。異常事態が続くと、それが普通になってしまう、悪い方の適応なんだろうなぁ。 ライトノベルなだけあって、二時間くらいで読めるが戦争について考えさせられる。

2023/12/24

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