KADOKAWA Group

Facebook Twitter LINE はてブ Instagram Pinterest

たばこの本棚 (ぶんか社文庫 か 7-1)

たばこの本棚 (ぶんか社文庫 か 7-1)

たばこの本棚 (ぶんか社文庫 か 7-1)

作家
開高健
出版社
ぶんか社
発売日
2008-10-04
ISBN
9784821151912
amazonで購入する

たばこの本棚 (ぶんか社文庫 か 7-1) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

夏子

本物のタバコは好きではないけれど、フィクションの中に小道具として登場するのは好きです。ベテラン作家がそろったタバコをテーマにしたアンソロジー。

2020/08/30

うい子

「今夜から私たちは三人になるんだよ、坊や(『仲間』三島由紀夫)」吸う、吸わないは別にして、煙草の魔力に魅入られた芸術家たちが織り成すアンソロジー。ちなみに、編纂者は開高健。今じゃどこも禁煙禁煙とうるさくなってるけど、一本の煙草から生まれるロマンスまで馬鹿にしちゃいけないと思った。個人的には、横光利一と火野葦平の作品が面白かった。いやはや。落ち着く場所で静かに読みたい作品ばかりだ。

2011/12/06

儚俣

一番好きなのは晩年まで煙草をのまなかった著者が綴る火野葦平の『煙草と兵隊』。煙草を通して結ばれる国境を越えた連帯感。どの作家も少しの卑下と少しの優越感で語るところが喫煙者の特徴をよく表している。体に悪い物は心に優しい。

2014/11/19

石動一

著名作家によって1979年に綴られたいわゆる一つの合同誌。85年に発刊された雑誌「煙草の本」も所蔵していて、どちらも愛煙家による話が収録されているのを読んだ。どちらも煙草という存在が嗜好品の枠を越え、人の人生を煙に巻いてきた事を示す記録である。ある者はその一服に人生を思い返し、ある者は蒸気機関車の石炭の如く消費する。共通する事は人は煙草に対し真摯であり、煙草もまた、そうあれかしとあるべくそこにある。とかく嫌煙の世の中で我々喫煙者も彼らと等しく煙草を友にし、そうあれかしと一服する事を教えられる教科書である。

2014/06/23

ohwada

吸わない人の嫉妬に似た感情とか吸っている人の連帯感など、今でもある感情に思う。

2014/05/21

感想・レビューをもっと見る