血と知と地 上: 馬・吉田善哉・社台 (MYCOM競馬文庫 4)
血と知と地 上: 馬・吉田善哉・社台 (MYCOM競馬文庫 4) / 感想・レビュー
シャル
日本の競馬会に君臨する社台ファーム、その創始者である吉田善哉の生涯をたどっていく一冊。生前、筆者が直接吉田氏と話をした様々な思い出を軸に、その人柄と、それによって成された事柄を振り返っていく。そこにあったのは圧倒的な情熱と誇り、そしてそれをバックボーンにした活動の数々である。全ては馬に対する吉田氏の情熱であり、また、心身頭脳のあらゆるものをそこに捧げ、己の道をひた走った結果といえるだろう。筆者が思い出す吉田氏の言葉の断片は、直接競馬について語っている以外の部分でも、その姿、その哲学を鮮明にするのである。
2014/10/09
イガラシ
会ったことはないが、吉田善哉という人は情熱の塊だったのだろうか。昔の競走馬生産というと下総御料牧場のような官が浮かんでくるもので、民間というと小岩井くらいだったのだろう。農地解放に異を唱えながら土地を確保し、社台ファームを作っていったのはすごいと思った。たくさんの敵を作ったかもしれないが、それ以上の功績があると思う。
2013/12/07
S.ISO
社台ファームの創業者・吉田善哉の物語。最高の馬、最高の設備、最高の人を”狂”のレベルで求めた吉田善哉の情熱があればこそ、社台ファームが日本競馬の頂点に君臨できたことが伝わる良書。
2018/07/15
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