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吉野北高校図書委員会 (MF文庫ダ・ヴィンチ)

吉野北高校図書委員会 (MF文庫ダ・ヴィンチ)

吉野北高校図書委員会 (MF文庫ダ・ヴィンチ)

作家
山本渚
出版社
メディアファクトリー
発売日
2008-08-21
ISBN
9784840124133
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吉野北高校図書委員会 (MF文庫ダ・ヴィンチ) / 感想・レビュー

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へくとぱすかる

あっさり読んでしまいましたが、ここに書かれた物語そのものが、あまりに瑞々しくて、速く読むのにやっぱりふさわしかったのかな、と思いました。高校生たちの、それもかなりマジメ派な青春の日常。考えてみたら深刻でドロドロした小説が多い中、この本はいわゆる「一服の清涼剤」なのかもしれません。好きだと告白されることが、もう友だちとは言えなくなることになるのでこわい、という感情が、大人が忘れてしまった世界そのものの象徴のようです。

2014/05/31

みのゆかパパ@ぼちぼち読んでます

徳島県の進学校を舞台に、図書委員を務める高校生たちの、悩み、揺れ動く姿を描いた青春小説。そんな地味めな設定なんだけど、誰かを思い苦しくなる心情がやさしく綴られ、その切なさ、もどかしさ、甘酸っぱさに、年がいもなく胸をキュンとさせられる。あの時期ならではの感情にまっすぐ向き合う登場人物たちがまたいとおしく、読み味も良し。彼らのみずみずしさは、年を重ねた自分にとってまぶしいばかりだが、そんな自分に忘れかけてた感情を思い起こさせてくれたところも、うれしい限り。彼らのこれからが楽しみで、続編にも期待が高まってくる。

2015/02/17

七色一味

読破。BFで105円で購入した──のは、読友さんにあげちゃった(しかも読みかけだった)ので、改めて三省堂書店にて続編も合わせてお取り寄せしました。この作品全体は、表紙のこの絵に象徴されている、と言っても過言ではない? どういう話かは、まぁ読んでみてくださいな。方言全開で読みづらい部分もあるかとは思いますが、ちょ~っと甘酸っぱいものがこみ上げてくる作品です。続編が楽しみです^^

2013/11/12

しゅわ

【図書館】読書メーターのあちこちで見かけた表紙に惹かれて手に取ってみました。それ以外の予備知識なく読み始めたのですが、爽やかな文体と方言のやさしい響きが心地よく、あっというまに読了。どの登場人物も初々しい感じでいいですね。一人称が変わる構成もそれぞれの考えや事情がわかりやすくてよかったです。高校3年間図書員をやっていた私的にはツボな描写も多くて、 あの頃を思い出してワクワク・ドキドキしました。とくにかずちゃんが先生やあゆみちゃんの「かわいらしさ」をうらやましがる気持ちには共感です。

2012/10/14

エンブレムT

本好きな人の「高校時代にこんな連中とこんな風に過ごすことが出来たら・・・」という、夢の1つを物語にしてみました・・・という感じ。悪意不在な描き方をしてるので、物語としては物足りなさとむず痒さはあるのですが、昨今の深刻化するいじめの報道などを見るにつけ、学校内に楽に呼吸の出来るこんな居場所があれば、誰にでもフラットに接することのできるかずらちゃんみたいな子がいれば・・・と夢想せずにはいられませんでした。この図書室のゆるい穏やかさは、読書メーターの空気感とどこか似ているような気がします。

2012/07/12

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