KADOKAWA Group

Facebook Twitter LINE はてブ Instagram Pinterest

ポイントン邸の蒐集品

ポイントン邸の蒐集品

ポイントン邸の蒐集品

作家
ヘンリー・ジェイムズ
有馬 輝臣
出版社
山口書店
発売日
1983-01-01
ISBN
9784841100730
amazonで購入する

ポイントン邸の蒐集品 / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

きりぱい

完璧にしつらえたポイントン邸のすべてが息子に渡ってしまうゲレス夫人。腹立たしいモーナか、価値観の合うフリーダか、長子相続への割り切れない思いが引き起こす騒動が非常に読ませる。好機の度に道徳観念の強さが出るフリーダには白旗ものだけれど、息づかいが感じられるほど描き出される思索的でぶれない心中はなかなかのもの。愚鈍なオーウェンにやきもきし、期待する結末はさらわれ、不意打ちの結末。勝敗はひっくり返ったとみてもやっぱり苦い。

2012/02/09

感想・レビューをもっと見る