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夜叉ヶ池 (立東舎 乙女の本棚)

夜叉ヶ池 (立東舎 乙女の本棚)

夜叉ヶ池 (立東舎 乙女の本棚)

作家
泉鏡花
しきみ
出版社
立東舎
発売日
2022-12-16
ISBN
9784845638291
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夜叉ヶ池 (立東舎 乙女の本棚) / 感想・レビュー

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アキ

1913年3月初出。泉鏡花の妖しい世界。夜叉ヶ池は、岐阜県と福井県の間にまたがる実在の池。千年前の平安時代に生まれた夜叉姫神話を、今から百年前戯曲にした。大正時代にこの神話はまだ信じられていたのでしょうか。旱魃の雨乞いに、村一番の美女を牛の背に裸身で乗せて生贄にするとは、なんとも前近代的な話し。夜叉ヶ池には竜が棲み、綺麗な石が毒蛇の鱗、花は人の目を誘い、水は人の心を引くなど古語で読みにくかったが、美文にしきみの美しいイラストレーションが映えます。夜叉ヶ池まで登山してみようかな。ちょうど紅葉の時期ですね。

2023/10/13

寂しがり屋の狼さん

乙女の本棚シリーズ29冊目📖『泉鏡花』さんは外科室に続き2冊目。押絵は同シリーズでは、おなじみの『しきみ』さん💕(⁠◕⁠ᴗ⁠◕⁠✿⁠)

2023/06/03

優希

大好きな幻想の物語。夜叉ヶ池の伝説は大正時代になってもまだ信じられていたのでしょうか。生贄を捧げるというのがあまりにも美しく残酷で鳥肌が立ちました。伝説はいつまでも伝説として残るのかもしれません。

2023/11/10

(*'ω' *)@k_s

県立図書~「乙女の本棚」シリーズ第29弾~泉鏡花×しきみ~風化しつつある龍神伝承にまつわるお話。龍神の鐘撞き晃と百合の恋、龍神白雪の恋がそれぞれ描かれていますが、結末は明るいものではありません…ラストのイラスト、彼らが常世でにこやかに過ごせていますように。

2023/03/08

ぐうぐう

「乙女の本棚」で再読する『夜叉ヶ池』。このシリーズに戯曲が採用されるのは、初めてではないか。『夜叉ヶ池』は戯曲であることの不自由さが物語を演出し、戯曲であるがための自由を得てもいる。ここで描かれる恋や生き様は、何かに縛られたものとしてあって、それがつまり不自由さだ。そして、その拘束が解かれた時、それが自由となって、各々の想いが放たれ、各々に幸と不幸が降りてくる。泉鏡花のこの戯曲は、舞台や映画になっているが、しきみの画は、アニメーションの可能性も充分あり得ることを示唆している。

2023/03/10

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