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アファンの森の物語

アファンの森の物語

アファンの森の物語

作家
C・W ニコル
出版社
アートデイズ
発売日
2013-02-19
ISBN
9784861192081
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アファンの森の物語 / 感想・レビュー

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NAO

「アファンの森」と聞くと外国の地のようだが、作者がイギリスの森林公園の名をつけた黒姫の森である。イギリスの森林公園もそうだが、お金を出し、「森として維持しよう、守ろう」という意図的な行動に出ないと森が守られないというのは、何だか本当に悲しい話だ。そうやって管理されているからこそ山菜なども豊富な森となるのだが、それを盗み取りに来る者が多いというのも、悲しい話だ。ここ数日の間に何度も、野生の熊が人里に出現したというニュースを見たところだったので、ちょっといろいろ考えさせられる本だった。

2023/05/26

ちびbookworm

★4(個人的に).有名なジャン・ジオノ「木を植えた男」より、本著を全力でオシます!!著者が再生した「アファンの森」は実在の物語。◆約50年前、英国から1人の若者のナチュラリストが来日。大聖堂のような、美しい日本の森に感動した。◆無情にも伐採され消えていく森を悲しみ、怒り、絶望することをやめ、著者は、原稿料で貯めたお金で土地を買い、森を育てることにした。◆美しい森を育て、未来の日本へ贈り物をした感動の物語。(著者は2020年に永眠されました。)

2021/04/23

T2y@

ニコルさんの本を読む度に、在命中にアファンの森へ行ってみたかったと思い高まる。 自身の森の見方もまた変わって来た。

2022/02/10

ochatomo

2013年刊 著者の生きてきた道をやさしく語る 空手できっかけで来日し、その仲間から登山へ連れていかれ、ブナの森に感動、森の研究が始まる 熊がいる森が残る日本に対し、イギリスでは900年前に絶滅したそう 日本の国土の約1割が国立公園・国定公園であるのに管理するレンジャーの数が少なく技術が低いことを指摘しており、なるほどと思った 「日本の森林に健康を取り戻す努力」を続け、必要なことを先んじて実行された慧眼と行動力

2021/07/23

Moeko Matsuda

大変読みやすい文章で、3時間くらいで読了。かつての日本の馬鹿げた森林政策(というか、族議員的な政治家とかお役所のやり方とか)に辟易しつつも、情熱を持って森を守り育てた著者の生き方に感服した。もう10年くらい前に、白神山地のブナの森についての講演会で、著者のお話を生で聞いたことがある。柔らかい声とわかりやすい言葉選びで、その時にも大変感動したことを思い出した。この国の60%以上を占める森林をどう癒し、守り、受け継いでいくのか、誰もがきちんと向き合わなければならない問題だと改めて感じた。

2019/08/09

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