絶望名言 文庫版
絶望名言 文庫版 / 感想・レビュー
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【苦悩を突き抜けて歓喜にいたれ…ない時もある!】カフカ、ゲーテ、向田邦子など、作家たちが遺した"絶望"の言葉を深堀り。文学紹介者・頭木弘樹さんと川野一宇アナの掛け合いが優しく、時に鋭い▼人間のひとりひとりがそうであるように、言葉もいくつもの顔を持つ多面体なのだと思わされる。表面をなぞるような名言集とは、一味違う。
2023/07/06
MICKE
開高健が、文学とは病の産物なんじゃないか、というようなことを言っていたが、芸術も然り、明けない夜もあるという真実に気付かせてくれる。中島敦をもう少し読んでみようと思う。
2023/09/22
takka@乱読
物語の登場人物は理不尽な壁にぶつかり、それにどう立ち向かうかが描かれる。そして、悪の親玉を倒す勧善懲悪や未来に羽ばたく「成功」「希望」の物語として終わることが多い。しかし、その裏には過程にある「絶望」があることによって心に響くものになっている。そして、現実で生きていく中でもさまざまな困難や苦しみ・悩みに遭うが即座に解決することは少ない。身近にもかかわらず過程としてスルーされがちな「絶望」に向き合うことを著者はこの本も含め数々の著作できっかけを与えてくれる。ラジオを聴くようにゆっくりこの本に触れてほしい。
2023/06/04
みりん。
・中島敦の言葉が刺さりすぎた。セルフ・ハンディキャッピング、覚えておこう。 ・向田邦子さんから学びたい人間の業の深さ ・ゴッホの繊細な心やさしい人柄 ・ベートーヴェンのグレーな中にいながらもがくしかないという悟り
2023/12/28
イコ
絶望する人間には洗練された言葉がよく効く薬になることもあるだろう。自殺ってのは第三者にとっては青天の霹靂なので、内面を知ることも出来ない、後から考えても分からない、他者が助けになることは少ない。そんな時心に直接働きかける言葉の力は強いだろう。ページ数は多いけど、他にも収録されてない話がありそうなので読んでみたい。
2023/09/25
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