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好日日記―季節のように生きる

好日日記―季節のように生きる

好日日記―季節のように生きる

作家
森下典子
出版社
パルコ
発売日
2018-10-07
ISBN
9784865062793
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好日日記―季節のように生きる / 感想・レビュー

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都わすれ

季節の到来を研ぎ澄ました五感で感じ、四季の中の相応しい花を活け、茶碗、掛け軸、お菓子、お道具を選ぶ心を込めたしつらえ。お茶の学びを通して身に付いた日本の美意識、繊細な感性が「季節のように生きる」喜び、美しさを教えてくれる。柳緑花紅、濡れた朝露、風に揺れる秋草、紅い藪椿、その不思議な眩しさに卒然と気づき自己と向き合う著者の精神の豊かさ。心静かに松籟の音を聞き、年を重ね生きる愉しみを見出す魅力を想う。時の流れに出会った一期一会を大切に巡る季節に身を任せ四季折々の美しさに疲れを癒す。人生を丁寧に歩む日々是好日。

2019/02/08

のぶ

「日日是好日」も良かったけれど、この本も劣らず良かった。もう40年も茶道を続けている森下さんが、お茶を通じて1年を綴ったもの。「日日是好日」は茶道を始めて初心者、中級者としての視点から、いろいろ感じるところを書かれていたが、本書は年齢を重ね落ち着きを感じる。章のタイトルが二十四節気になっているところが、とても気に入った。日頃聞くこれらの言葉が、茶道と絡むとこれ程深くなるのかという事を思わせてくれたし、それを通じて自分と向き合う姿は素晴らしい。読んでいてとにかく心の落ち着く一冊。

2018/11/18

ちゃちゃ

お茶を通して四季折々の自然を愛でながら生きる。なんと豊かで贅沢な暮らし方だろう。一年二十四節気、移ろう季節を映し出す森下さんの筆致にはしみじみと季節を味わう悦びに満ちている。20歳で稽古に通い始めて40年以上。公私ともに揺れ動く彼女の人生には、いつもお茶という伴奏者がいた。庭の草木、つくばいの水音、床の間の掛け軸、花、茶器、和菓子…。四季の変化は古来無常の世を私たちに静かに告げ、今この一瞬を生きることの意味を伝える。「習っているのは、技術ではなく、道を進むことだ」終わりのない修練の道を歩くことも亦楽しい。

2018/11/18

ふう

今は2月。雨水を過ぎて春へと向かうころですが、この作品を読んでいる間、冬の章では冬に、春の章では春にと、作品の中の季節にいるようでした。そして、作者といっしょに先生のおうちにおじゃまして、静かで心地よい時間を過ごしているようでした。清楚な花、掛け軸の文言、季節感あふれる和菓子。何より、控えめだけど機知に富み、穏やかで温かい先生の言葉。ゆっくりとていねいにお茶と向き合ってきた作者の思いが、言葉ではなく本当に「季節のように」体を包み、美しい自然の一部となって瞑想の世界に導かれるような作品でした。

2019/02/22

🍇

『日々是好日』に続いて読了。先生の家の門を入ると少しずつ何かが切り替わる。茶道を通して二十四節気を丁寧に追いながら季節の移り変わりを描いている。床の間の掛け軸. 花器の花. 季節のお菓子と降り注ぐ光と風、一つ一つに季節を感じながらお点前を頂戴する。抱えている問題が解決したわけではなく現実は相変わらずあるが日常から離れた「別の時間」の中にいれる。日本の季節は「今しかない」事に満ちていてあっという間に過ぎ去ってゆく。だから季節の中で、「一瞬の今」を生きる。著者が描いた茶器やお菓子のカラーのイラストが素敵。

2019/01/31

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