失敗図鑑 すごい人ほどダメだった!
「失敗図鑑 すごい人ほどダメだった!」の関連記事
アインシュタインは同級生からバカにされていた!?「偉人」だっていろいろあった…読めば勇気がわいてくる、新しい心の教科書
『失敗図鑑 すごい人ほどダメだった!』(大野正人/文響社)
何か新しいことに挑戦する時に失敗はつきものとはいえ、失敗してしまうと心が折れて、挑戦することを諦めてしまいそうになる。 だから人は失敗しないように安全な方を選んでしまったり、失敗しても言い訳ばかりして素直に現実を受け止めることができなかったりしがちである。
しかし失敗は悪いことではない。実は失敗から学ぶことの方が多いのである。『失敗図鑑 すごい人ほどダメだった!』は、「失敗することが成功への鍵」であるということを、「英雄」「偉人」と呼ばれる人たちの「失敗談」を紹介しながら教えてくれる。
例えば、ピカソ、二宮尊徳、ダリ、孔子、シャネル、ライト兄弟、アインシュタインなど、今では偉大な成功者として讃えられている彼らだが、その人生はずっと成功ばかりではなかった。
「うちの子、真面目すぎる…」 →「逃げてもいいよ」を教える、二宮尊徳の失敗
貧しい農家に生まれつつも、幼い頃からとても勤勉だった二宮尊徳。そんな優等生のまま大人になった尊徳は、当時貧しかった農村を復興するため全力を尽くすが、武士たち…
2018/8/28
全文を読む関連記事をもっと見る
失敗図鑑 すごい人ほどダメだった! / 感想・レビュー
徒花
まあまあ。世界の偉人の失敗したエピソードを、その人の紹介と一緒に伝える偉人伝。子ども向けのため、簡単な漢字にも振り仮名がふってあり、読者に語りかけるような文章の体裁になっている。よくよく読んでみるとどの失敗も、そのひとの偉業を成し遂げるために必要な失敗であり、むしろ、失敗を恐れずに掛かんにチャレンジすることの重要性を子どもたちに伝える内容。紹介されている偉人やエピソードなどはわりと一般的な物だけど、切り口がおもしろい。
2019/02/04
ちくわ
『成功はアート、失敗はサイエンス』という言葉が好きなので、失敗から学ぶ事は多かろう!と読み始める。偉人の逸話メインなので、失敗をバネに成功を収めた『勝者のメンタリティ』に纏わる話かな?と思いきや、様々な失敗例が伺い知れた良書だった。個人的にはダリが変人を演じていた話が興味深かった。作風に反して本人は人間味あったんだなと。 本書は挿絵が多く一話の量も程良いので、子供でも充分楽しめそう 。ただ子供がどんな教訓を得るかは不確実だ(笑)。意固地さが増長するだけの場合もありそう…まぁ偉人は特殊な事例が多いからね。
2024/01/22
mariya926
この本のいい所は偉人の成功と失敗を載せておいて、毎回じゃあどうすればいいか示唆してくれているところです。小中高ぐらいの時に読めるととてもいいと思います。絵が面白いので偉人伝を読まないとって気負わなくても読めるのがいいですね。美容室に眠気防止に持っていきましたが、この本を真剣に読んでいる私って変な人??って思われそうな絵でした(笑)大人は電車とかで読まないことをオススメします。ライト兄弟を見て成功は守るものではなく、次の成功のために使うも。ひとつの成功から次の成功を作るには「分けあえる」ことが心に残りました
2019/09/12
ゼロ
ライト兄弟やカーネル・サンダースなどの著名人の失敗を収録した本。対象が児童向けなのか、ひらがなやルビが多く、最終章はお父さんとお母さんになっていました。一人一人のエピソードは、短く書かれており、絵やイラストが多いので読みやすいです。大人が読んでも、名前は聞いたことあるけど…という人にも入門書としては最適だと思います。あのケンタッキーのカーネルも失敗と成功を重ねた苦労人であったのか…、黒澤明やウォルトディズニーは映画を撮影するまでに苦労したのか…、ダーヴィンはニートだったのか…、夏目漱石はホームシックか…。
2021/03/03
Kentaro
夏目漱石は英語の教師をしているときに公費留学にロンドンに滞在しますが、自分の英語が通じない、回りの人間に比べて貧相で貧しいという苦痛の中引きこもりとなり、何も出来ずに帰国することになります。そんな中で、気分転換に小説を書くことを勧められます。その時に書いた我輩は猫であるがヒットし、次々とヒット作を量産しました。何でもできるのが天才ではありません。一つのことをもとに何かを作り出せること、それが生きていく糧になるのだそうです。飛び抜けた国語力で小説を作り出すといった具合です。子供は失敗を恐れなくていいのです。
2018/12/29
感想・レビューをもっと見る