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あかるい花束

あかるい花束

あかるい花束

作家
岡本真帆
出版社
ナナロク社
発売日
2024-03-28
ISBN
9784867320273
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あかるい花束 / 感想・レビュー

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あや

第一歌集がとても良かったので手に取る。歌集の前半に好きな歌が多かった。お花と犬を詠んだ歌が良い。手の中に収まるサイズなのも心地良い。  フリージアラナンキュラスを左手に、マクドナルドと鍵を右手に/内側をまるごと差し出せる人に二度と会えないような気がする/忘れない 急行列車の止まらない駅は明るいままに流れて/薄明るい日々に祈りの梅仕事 光れよミラーボールのように/のぞみって呼ばれる箱で眠るからゆめまで細く柔くたなびく

2024/04/20

のりのり🍳ぽんこつ2𝒏𝒅

第一歌集がとても気に入ったので、この第二歌集が出た3月にサイン会に行って手に入れてしまった。一緒にお酒飲むと絶対楽しそうな人でした。ひと通り読んだところ分からない歌も多かったけど、前作同様これもまた何度か読み返すと印象が変わってくるんだろうな。東京と高知の二拠点生活を開始した頃の歌だろうか、ネット購入でお届け先指定を間違えバタバタとした空気が笑える歌も。短歌ってこんなにも自由なんだな。【いつか観た映画を深夜流すときあの日のきみが座る 隣に】独身の頃彼女の部屋で夜中に観た映画を思い出し、また観たくなったよ

2024/04/29

冬見

春にぴったりな花束のような歌集。新しいはじまりのこの季節に読むことができてよかったなと思う一冊。「しゅくふくとはじける泡が光ってる 祝福 きみにはじめましてを」

2024/04/01

双海(ふたみ)

未来短歌会「陸から海へ」出身。第二歌集。池袋ジュンク堂書店で購入。著者署名入り。「好きなのに失くしてしまうピアスたち 捨てられないでいるこの指輪」「忘れない 急行電車の止まらない駅は明るいままに流れて」「紫陽花が映る水路は美しく手放したから抱きしめられる」「あなたと過ごした日々は小さな旅だった 空っぽの花器の美しいこと」第一歌集よりも今回のほうが好き。

2024/03/20

Timothy

『水上バス浅草行き』の岡本真帆さん、第二歌集をとても楽しみにしていた。歌風がよく「明るい」と形容されるからこのタイトルなのだろうか。岡本さんの短歌は眩しい。十年を共に歩んだパートナーに別れを告げ、生活の端々で不安や寂しさに襲われる。そんな様子を描いて「明るい」はずはないのだが、その翳りを纏った言葉すら、とても眩しいと感じる。自分と対極だからだろうか。

2024/03/18

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