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『作家の値うち』の使い方

『作家の値うち』の使い方

『作家の値うち』の使い方

作家
福田和也
出版社
飛鳥新社
発売日
2000-12-01
ISBN
9784870314429
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ジャンル

『作家の値うち』の使い方 / 感想・レビュー

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北杜夫そっくりおじさん・寺

福田和也が100人の現役小説家(当時)の作品に点数をつけて話題になった『作家の値うち』が出たのはもう17年前。当時話題になった批評本だった。今読んでも面白い。その『作家の値うち』発表後の講演やインタビュー、対談等を纏めた1冊。発表後、大酷評した船戸与一が直木賞を獲ったりと(笑)、文壇のリアクションが奇妙である。中野翠との対談で獅子文六を絶讚し復活を望んでいるが、今や獅子文六の小説が復活してドラマ化されたりしているのだからさすがの先見の明である(十数年の歳月がかかっているが)。著者ももっと読まれて良い人だ。

2017/10/21

青豆

前作「作家の値うち」後日談。文学作品を何故点数評価と言う乱暴な方法で批評をしたのかを得意げに語っているが、同じ事を延々と語っており、自分のした事は大変意義があるとの自己賛美ばかりで読み進めていくのが厭になった。「福田和也の著作は二度と読まない」という自らの誓いを破った報いを受けてしまった。

2014/10/06

マーク

33 これも困った本。読みたい本増えすぎ。読み進められない。調べ事多すぎ。 ⚫︎石原慎太郎 わが人生の時の時 横森理香 ぼぎちん バルザック 暗黒事件 ◎バルザック、スタンダール、ディケンズ チェーホフの短編 ◎獅子文六 悦ちゃん ●北杜夫 楡家の人々 ◎小林信彦 オヨヨ、おかしな男渥美清 ●立川談志 現代落語論 ◎映画 マグノリア、ブギー・ナイツ アンダーソン監督 アメリカンビューティー ◎桂文楽、古今亭志ん生、古今亭志ん朝、三遊亭円生  ●白隠 龍澤寺 ●西部進との対談、難しく飛ばした

2023/02/19

Hiro

発行当時物議を醸したであろう前著の反響を受けた釈明の書。現役百名の作家皆をそれぞれたかだか数十行のコメントで処理しその五百以上の作品を百点満点で採点し数行の感想を付け格付けした、という前著は、週刊誌の映画評か昔のレコード名盤案内のようで面白くはあったが、酒席での文学談義ならともかく、一書をなすにはあまりに乱暴だったろう。本書も前著も丁寧な議論の積み重ねが略されているので結局は個人の趣味の披瀝と見なすほかない。本来なら非常に大掛かりな取り組みなのになぜ言葉を尽くさずこんな簡便な本で済ませたのか理解に苦しむ。

2024/03/29

つちのこ

『作家の値打ち』を出す動機や点数制度を導入したいきさつを解説している。特に純文学系の作家に対して放つ厳しい視点と、出版業界が商業主義に走っていることによる功罪など、日本文学をグローバルな視野にたって、このままでは世界的にも評価が上がらないことを指摘し、傑作・秀作を沈黙と忘却のもとに封じ込め、つまらない作品に過大な評価を与えるという、納得できない文壇、出版業界の体質に喝を入れている。点数による評価の賛否はあれど、著者の日本文学を愛してやまない気持ちがひしひしと伝わってきて好感がもてた。(2001.1記)

2001/01/10

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