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綿矢りさのしくみ (Love&Peace 12)

綿矢りさのしくみ (Love&Peace 12)

綿矢りさのしくみ (Love&Peace 12)

作家
小谷野敦
渡部直己
吉本 謙次
出版社
太田出版
発売日
2004-08-26
ISBN
9784872338782
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綿矢りさのしくみ (Love&Peace 12) / 感想・レビュー

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やっさん

2004年刊。『蹴りたい背中』が芥川賞受賞の興奮冷めやらぬ頃に火事場泥棒的に作られた(とまでいったら言い過ぎか)ムック。第1章は同世代、早稲田の文学部所属の男女へのインタビュー。そこそこ興味深かった。第2章は『蹴りたい~』の技巧的な評価。厳しい。近接原理-「にな川」と「長谷川」、カタツムリを思わせる”蜷”とそのにな川にイスごと”カタツムリのように”近づくハツ。なるほど…。全体にえらい辛口。第3章はにな川を中心とした評論。(一部の)文芸評論家より高い能力、若さが話題の芥川賞受賞者達と比較し上と期待は高め。

2021/08/24

takizawa

「『他者』とは,『私』の輪郭や遠近法を喰い破り,そこに修復不可能な亀裂や変容をもたらすような存在=力を指す。そうした存在=力を受けとめながら自己もまた変容する。この関わりこそが真のコミュニケーションであるのに反し,この『私』はむしろ変わらぬためにこそ『他者』ならぬ『他人』とまみえている。『自分の内側』をしみじみ確保するための〈他人=鏡〉。」「主人公『私』の心理密度に比べ,小説をきちんとした造形空間たらしめるにたる真の他人たちの人口密度は,極端に乏しい」。(p.108)

2012/04/08

不純

とても面白かった。綿矢りさとほぼ同環境、同年代のインタビューを読むと、当時19歳で芥川賞受賞というのはどれほど衝撃的で革命的だったというがわかる。そして、批判も多い「蹴りたい背中」はどれほど受賞にふさわしい作品なのかも。内容は下世話な部分が多いのかも知れないが、小説技法の批評、物語の分析、全体的な評論等、そういった書評をあまり読んでこなかった自分にとって見方が変わることとなりました。ハッとさせられ、小説に対する見方と接しかたがこれから変わる。そんな一冊だと思います。近いうちに2作品を読み返してみようかな。

2012/11/07

いさ

タイトルに惹かれて読んでみたけど下世話な本だなあ…と。

2017/01/08

N

綿矢りさになりたい・・・

2016/06/03

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