華燭
華燭 / 感想・レビュー
まゆき
教え子に手を出してしまった同性愛者の話が二編。「華燭」のほうは貧しい四人兄弟の「奇数組」のみ愛したという設定に奇妙に感心。その種明かし的なものがラストにあるのだけれどこれはこれでドラマチックだと思った。みっともない欲を主人公が自覚したくだりは何となく身につまされた。もう一編の「霜月紅」は思ったよりも同性愛的なことに捕われずに読めて、「老い」を変わった切り口で見せられたような印象。中年に差し掛かった人間が読むといろいろと感じることが多いような気がする。
2012/08/08
頭飴
「華燭」と「霜月紅」の2編が収められていた。 華燭:奇数×偏愛。高校教師が4人兄弟の長男、三男と性的関係を持つ話であり、家族を含めた兄弟との関係について書かれていた。性的描写は少なめで、主人公の心情、葛藤、苦慮が書かれていた。 霜月紅:郷愁×自己。大学時代に養生の為に過ごした東北の阿武隈地方の桐川村を晩年に訪れて、人々との思い出や過去を振り返りつつ自分と向き合っていく話であった。 平々坦々と読み進められた。同著者の「バスタオル」のような内容を期待していたが、そうでもなかった。
2023/01/01
ヤマダ キヨシ
☆☆☆
2013/08/24
かなめ
可もなく不可もなく。
2011/12/13
モーリス
ふつう
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