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親鸞への接近

親鸞への接近

親鸞への接近

作家
四方田犬彦
出版社
工作舎
発売日
2018-08-24
ISBN
9784875024958
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親鸞への接近 / 感想・レビュー

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踊る猫

親鸞の教えは難しい。いや、シンプルなのだ。誰にでも分かるように開かれている。だが、そのシンプルさを良く読み込んでいくと奥が深いように見受けられる。その奥の深さを四方田犬彦は、テクスト・クリティークの視点から読み解いてみせる。その手つきは鮮やかで、私自身読めていない『歎異抄』のようなテクストを読んでみたくさせられた。三木清・三國連太郎・吉本隆明を論じたところも読み応えあり。個人的にはしかし、何故か加藤周一を読んでみたくさせられてしまった。なかなか侮れない一冊だ。分厚さに見合った内容の濃さは格闘するに耐え得る

2019/01/26

だろうぇい

本書を手に取ったのは、親鸞の事績に触れる機会があり関心をもったからだった。しかし、本書の醍醐味は親鸞の読解そのものではない。著者が始めに「親鸞がきみに接近してきた」と告白するように、これは極私的な回心への歩みの記録であり、しかも西洋思想を経由し、未だ回心に至らない歩みである。そういう意味では、後半で三木清や吉本隆明にとっての親鸞をなぞろうとするのは必然であり、著者に至る実存的な親鸞の読みの歴史は興味深い。多様な読みをゆるす親鸞の強靭さに驚嘆するが、「私にとっての親鸞」は未だ遠い、とも考えつつ読み終えた。

2018/11/19

ganesha

映画と比較文学が専門の著者による歎異抄と教行信証について、三木清、三國連太郎、吉本隆明それぞれと親鸞との関わり、いくつかのエッセイをまとめたもの。コソボでの講義がきっかけで親鸞と向かい合ったエピソードと、教行信証と神曲の類似点、仏教用語の英訳についてなどが印象に残った。親鸞の原文の現代語訳が素人には読みやすく、理解は出来ないながらも読了。

2019/05/27

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