樹のごときもの歩く―推理小説
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樹のごときもの歩く―推理小説 / 感想・レビュー
シロツメ
坂口安吾がつけた題は「復員殺人事件」だったが、あとがきにある三千代夫人から高木彬光が聞いた意図が本当にその通りだとしたら改題後にタイトルになった一文は本来そこまで重要なものじゃなかったのかもしれない。でもその意図がかなりシンプルなので「本当にそうだったのか…?」とあとがきでのコメント同様、首を捻るものがある。「樹のごとき~」の意味はともかく、不連続殺人事件より人間関係は分かりやすいものの坂口安吾が最後まで執筆したらどんな話になったのだろうかというのがどうしても気になってしまう一冊。
2018/08/27
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