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ポケット詩集 (2)

ポケット詩集 (2)

ポケット詩集 (2)

作家
田中和雄
出版社
童話屋
発売日
2001-10-01
ISBN
9784887470248
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ジャンル

ポケット詩集 (2) / 感想・レビュー

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やすらぎ🍀

私たちにはもともと本来のやさしい気持ちがあり、詩を読むことで皆がひとつに和することができる。どこかに美しい人と人との力はないか。こんなに小さなものの中にもみちみちている清らかさ。心の底に眠る素朴な姿にそう語りかけてくる。じっと目をつぶる。すると僕のなかを明日の方へ飛ぶ白い美しい蝶がいるのだ。どんなに辛いことがあっても心をまっすぐにしてふゆのさくらを探そう。どんなに哀しいことがあっても小さなユリにほほえみを探そう。前へ。この言葉が好き。希望を失わず、辛いことや哀しいことに出会うたび、弱い自分を励ます。前へ。

2022/12/21

新地学@児童書病発動中

この『ポケット詩集』のシリーズは本当にお勧め。言葉による常備薬のようなもので、ページを捲るだけで暗い気持ちや、悲しい気持ちを変えてくれる。自分の気持に合う詩なら、およそ1分で気持ちの切り替えができることがあるので、言葉と詩の力は侮れない。繰り返し読んでいるのだが、今回心に一番響いたのは、黒田三郎の「紙風船」だった。作者の祈るような気持が真っ直ぐに伝わってきて、涙ぐんでしまった。詩の中の紙風船は多分人生を指しているのだろう。それが落ちてきたら、「何度でも/打ち上げよう/美しい/願いごとのように」。

2017/01/12

東谷くまみ

疲れきって心がしおしおになってたり、アレコレ考えすぎてまぁるい心がカチコチになってしまったり…そんな時には詩を読んでみませんか?しみしみしみしみしみわたる、極上の詩のアンソロジー第二弾。「われは草なり」進む事も大事だけど立ち止まる事だって同じくらい大事。肩の力を抜いて自然体で生きる喜び、ありのままでいられる事の素晴らしさが胸に刺さる。「雪」たった2行の詩なのに、そこに広がる雪の降り積もる情景、しんしんとした静けさが美しい。「儀式」石垣りんさんの鋭利な言葉に今の私達の甘ったれた覚悟など蹴飛ばされそう。→

2021/11/19

ロマンチッカーnao

令和の時代、自分の心を美しい言葉で見たいしたくて再読。『道程』『夕方の三十分』『寄りかからず』『生きる』『前へ』本当に素晴らしい言葉の数々です。もちろん他の詩も読んだ人の心を満たします。

2019/05/01

はる

ふゆのさくら・そのようにあなたとしずかにむかいあいたい、そうしたおままごともゆるされてあるでしょう、なにをかなしむひつようがありましょう・・。 高村光太郎の道程。 淡々と読み進めていく中で、ぐっと心を掴まれる詩がある。いい詩というのは、詩人が自分の思いをどこまでも深く掘り下げて普遍にまでとどいた、志の高い詩のことです、と前書きに。美しい言葉っていいなと思った。

2017/12/26

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