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烈しく攻むる者はこれを奪う

烈しく攻むる者はこれを奪う

烈しく攻むる者はこれを奪う

作家
フラナリー・オコナー
佐伯彰一
出版社
文遊社
発売日
2012-12-26
ISBN
9784892570759
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烈しく攻むる者はこれを奪う / 感想・レビュー

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三柴ゆよし

自らを予言者と思いこんだ大伯父に拉致され狂信を植えつけられた少年と、彼を矯正せんとする叔父、その白痴の息子、といういかにも南部ゴシックなみつどもえにより展開される濃密な小説世界。オコナ―作品特有のグロテスクなディスコミュニケーションが続くため、なかなかにしんどいが、自分は大傑作だと思う。大伯父と叔父の願望を成就した少年は、結局のところ「烈しく攻むる人々」の一員として不羈独立したわけで、これをバッドエンドというよりは、おれたちの戦いはこれからだ……式のポジティブさで描いてしまうところがオコナ―のおもしろさ。

2019/10/31

chanvesa

オコナーやフォークナーがなぜ南部にこだわるかあんまり今までよくわからなかった。今もあまりわからない。ただし、この激烈さを狂信と片付けられないことに何か関係があるのだろうか。出てくる人物には誰一人共感を持てない。ターウォーター少年だけでなく、伯父の教師だってある種の狂信さが潜んでいるように感じる。オコナーはやはり短編が素晴らしく、長編は読んでいるとつらくなる。主題が渦を巻いて取り囲んでくる。ラストの炎のイメージが正にそうで強烈だ。ちなみに少年の言葉の翻訳はおっさんみたいだが、これはこれでいいのかもしれない。

2014/01/22

刳森伸一

狂信者の大伯父に連れ去られて預言者として育てられた少年と、それを更生せんとする伯父との精神的な戦い。それは狂信とその正反対に位置する無神論との戦いで、無神論の卑屈さに対して狂信の崇高さが際立っている。げにグロテスクなり。

2018/05/23

バナナフィッシュ。

硬質な文体で、神への狂信を描く本作品。内なる言葉やら、現実やら過去やらが入れ替わり、読み進める者を束の間立ち止まらせる。描かれている内容は、幼児遺棄に放火など犯罪の限りだけど、肝心の神に対する狂信性は薄いように思えた。地の文から物々しさは伝わってきたけれど、彼らの会話からは、何を信じ、どう行動に落としていったのかが伝わってこない。うーむ。

2019/06/16

7kichi

ものすごいものを読んでしまった気がする。

2016/01/29

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