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火神を盗め (ハルキ文庫 や 2-12)

火神を盗め (ハルキ文庫 や 2-12)

火神を盗め (ハルキ文庫 や 2-12)

作家
山田正紀
出版社
角川春樹事務所
発売日
1999-06-01
ISBN
9784894565357
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ジャンル

火神を盗め (ハルキ文庫 や 2-12) / 感想・レビュー

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Te Quitor

『サラリーマンを馬鹿にするんじゃない』冴えないサラリーマンの集まり(アマチュア)VSスパイ(プロ)。スパイでさえも潜入不可能。警備厳重な原子力発電所に侵入し爆弾を撤去するお話。え。これがオチ?これじゃまるで落語ではないか・・・。爽快な作品。

2015/04/09

浅木原

CIAの殺し屋に狙われてしまった平凡な日本人サラリーマン4人組が超厳重警備の原子力発電所に潜入だ! という絶対あり得ない話をノリと勢いと話の短さで押し切るたいへんおおらかな痛快冒険小説。主人公がCIAに狙われる理由など飛ばせるところは豪快に飛ばし、極めてシンプルなプロットを350ページ弱という分量に収めているからこそ、「こまけぇこたぁいいんだよ!」の精神で一気に読める。山場で落語が主人公チームの危機を救うキーアイテムになるけど、なんで落語? と思ってたらオチが落語だったのには大笑い。面白かった。

2019/05/17

A.P.S.T

中国との国境にあるインドの原発の秘密を知った機械オタクの商社マンが、ほぼ殺し屋のCIAにツケ狙われるハートウォーミングストーリー。仲間は落語家の倅と女好きとスラング好きな商社マン達。それとピンチになると謎の中国人が助けにやってくる。かなり強引な展開ではあるけど、風船に掃除機に宇宙服に拡声器と、総合商社ならではの多彩な道具とアイディアが面白かった。ヒロインにもう少し魅力があればもっと良かった。

2015/05/18

goldius

SF作家が書いたスパイ小説としては世界一の出来である。平凡なサラリーマン達がプロスパイを敵に回して大活躍するという、冴えないリーマンのオジサン達に勇気と希望を与えた大傑作。「サラリーマンを馬鹿にするんじゃない。スパイはカスだ、カスが真っ当に生きている人間に勝てるわけがない」ラストで落語を武器にするシーンは凄いカタルシスである。ギャグじゃないんだよ、シリアスな感動的な作品である。

2006/05/18

山田太郎

落語の使い方がよかった。小虎が好き。読後もいい。しかし、山田正紀は古本屋に行かないとなかなか手に入れにくいので困る。これは、ブックオフで100円だったからいいけど。

2009/10/11

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