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詩集 言葉のない世界

詩集 言葉のない世界

詩集 言葉のない世界

作家
田村隆一
出版社
港の人
発売日
2021-04-16
ISBN
9784896293906
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詩集 言葉のない世界 / 感想・レビュー

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アナーキー靴下

お気に入りの方のレビューで復刻版があることを知り衝動買い。詩自体は何度も読み返している現代詩文庫の詩集に収録されているため既読だけど、手持ちの本はバラバラに裁断してpdfにしてしまったものしか残っていない。いつでもどこでもすぐに読み直せる反面、もはやただのデータ、情報であって、電子化した本を再読するのは、自分の記憶を呼び起こして再確認するだけの作業のように感じていたのだと、この本のページを捲りながら気づく。紙の手触り、一文字一文字目で追う喜び、余白の清廉さ。私とは隔てられたところにある美しさ。

2022/04/03

フム

1962年刊行の田村隆一の伝説的な名詩集が60年ぶりに復刊、との情報をSNSで目にして、そのまま注文してしまった。普段読む本の多くが図書館で借りたものだが、詩集はできるだけ買うようにしたいと思っている。評価の高い詩集が重版されないために、手に入らないで残念に思うことが多い。この詩集は48ページしかない薄い本ではあるが、鋭い言葉がその意味のありかを問いかけてくる。「言葉なんかおぼえるんじゃなかった」詩人がどんなによかったか、という「言葉のない世界」「意味が意味にならない世界」には何があるのだろうとぼんやり

2021/07/19

SIGERU

田村隆一は、日本の詩界において独立不羈な存在感を示している。吉本隆明や吉岡実の対極に居て、なおかつ心酔者ひしめく詩人、それが田村だ。彼の言葉には晦渋の跡がない。「保谷はいま 秋のなかにある ぼくはいま 悲惨のなかにある」(『保谷』)。対句めいた表現は親しみやすく、しかも詩の玄人の心臓をも捉える言葉の矢となり得ている。「きみが美しい言葉に復讐されても そいつは ぼくとは無関係だ」(『帰途』)。言葉への不信が、そのまま絶対信頼へと反転する。言葉それ自体による存在証明だろう。1962年に刊行された名詩集の復刊。

2021/11/18

inu_neco_usagi

詩は万人が個人の労働で実現しようとしているもの、なんだぞ!詩は手段とはならぬ。 表題作にある「鳥は鳥のなかでとぶ」という一節にも、どこか心に引っかかる何かがあって考えてしまう。

2022/04/24

t

田村隆一さんの詩集を初めて手に取った。 好きな言葉があった。それ以上に、わからない言葉がたくさんあった。読み終えてから読んだ、曽我部恵一さんの栞が、とてもよかった。詩の感想を、五感を使った言葉で表していて、唸った。自分の言葉を使うとは、こういうことかと。 わたしは詩を読むことも好きだけど、詩を受け止めた人の言葉を読むこともまた、同じくらい好きなのかも、と思った。 《言葉なんかおぼえるんじやなかつた/日本語とほんのすこしの外国語をおぼえたおかげで/ぼくはあなたの涙のなかに立ちどまる》

2021/09/26

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