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料理の旅人

料理の旅人

料理の旅人

作家
木村俊介
出版社
リトル・モア
発売日
2012-03-10
ISBN
9784898153345
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料理の旅人 / 感想・レビュー

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penguin-blue

日本を代表するシェフ達に料理を志すきっかけから、修行時代、現在と料理への思いを聞いたインタビュー集。多くは1940~50年代生れのフレンチ、イタリアン畑の方達でまだ海外修行が珍しい中での現地での苦労や、西洋料理が今ほど浸透していない中で店の土台を固めていった努力が語られる。印象的だったのが、いかに地道な努力の積み重ねや、厨房で多くの時間を過ごすのが大切か、基本動作や基礎知識が大事か、という話が多かったこと。「天才のひらめき」も当然あるのだろうけど、衰えぬ料理への愛情と、重ねてきた時間の重みを感じた。

2019/08/30

らひたかおる

木村さんの名インタビューっぷりがすごい。ここまで気配を消し、かつ濃密に相手の話を引き出すことができる手腕…天才やと思います。ひとつひとつの話はそこまで長くないけれど、読み始めてすぐにぐっとひきこまれる。そして、料理人(今の世界一と言われる日本の食文化を切り開いた人々)の働き方って半端ないなあと思った。体力的にも精神的にも極限のところで切り開いていったんだ。田村良雄さんの、若い人はどう働くべきか?みたいな話のところが、今の自分にはすごく効くなと思った。背筋が伸びるような話がたくさんです。

2012/06/17

Humbaba

留学をしたとしても、それだけで何かを得られるわけではない。自分から何かを吸収しようとせず、ただ漫然と受け身でいつづけた場合には、戻ってきてから自分が望んでいたものを身につけられていないことを痛感することになるだろう。知り合いがおらず、だれも自分を注意してくれない環境だからこそ、自省する心が求められる。

2014/09/28

nizimasu

雑誌「専門料理」の連載をまとめた料理人や関係者のインタビュー集。しかし難しい内容ではなく、むしろ料理人としての心持ちや矜持といったものを本人のことばでつづっているが、著者の木村さんという方、後ろの略的でわかったが、インタビュアーという黒子の中でもかなりクオリティの高い作品を数々手がけていらっしゃる。その点でも満を持しての自身の著者名での作品ということだけあって、非常に濃厚。ライターの仕事の中でもかなり本人の文章に対する心遣いが行き届いていて、一流料理人同様見事なお手前でありました

2012/08/07

オーロラ

読み応えがある1冊。インタヴュアーの優秀さを感じずにはいられない。講演を目の前で聴講しているように読める。 仕事への愛情と熱意、伴う労働の過酷さが語られている。仕事についての姿勢など、キャリア教育のために早くからこういった本を10代に読ませてあげたい。

2012/05/13

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