パレスチナ特別増補版
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パレスチナ特別増補版 / 感想・レビュー
tellme0112
じっくり解説のようなところから読んだ。なぜこの本を予約したのか思い出した。自分を突き放したような、パレスチナとの距離感。絵はタイプではなかったが、じっくり見ていくと味わい深い、人間味ある絵に見えてくる。かわいすぎもせず、醜すぎることもない。息づかいが聞こえてきそうだ。この頃からこうだったし、そもそもイスラエル建国からこうだったのだと
2024/04/10
Melody_Nelson
文字は多いし、何より内容(というかパレスチナの描写)が悲惨で、漫画なのに読むのに意外に時間がかかった。絵のタッチは好みじゃないし、著者の気持ちの部分も正直いって不愉快なところはあったが、この作品で少しでも「パレスチナ側に立った見方」を提示したのは功績なのかな。現在の紛争の前から、イスラエルは恐怖と暴力によってパレスチナを制圧し、対抗すべくハマスが誕生、そして一般市民の犠牲は増え続ける。パレスチナ難民キャンプは、かつてのゲットーのように感じた(ゲットー以上に過酷なのかも)。ハーケンクロイツからダビデの星へ…
2024/03/17
じぇろポーta
冒頭のサイードの序文の後からサッコ本人による本書創作ノートが収録されているが、本編のネタバレやボツネーム比較など出てくるので、一旦飛ばして本編を先に読んだ方がいい。インティファーダ、入植者たちの暴力、難民キャンプの日常、女性運動家たち、ヒジャーブ、名誉殺人、イスラエル市民から見たパレスチナetc…。本書初刊行から30年たって状況は好転したのか?読後感は正直重いが、サッコのユーモアセンスにくすりとさせられる描写も多い(題材が題材だけに大分シニカルだが)。『おまえはウサギだと認めろ!ウサギだと白状しろ!』
2023/01/21
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