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青は遠い色

青は遠い色

青は遠い色

作家
谷川俊太郎
堀本 惠美子
出版社
玲風書房
発売日
1996-05-01
ISBN
9784947666086
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ジャンル

青は遠い色 / 感想・レビュー

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寛生

【図書館】水は命を与える。だが、時に川や海に入るのは、命取りになることさえある。燃え上がる青い炎に人間は近づくことさえできない。青い空がいくらきれいだと感じても、青い空気が青い海の上を漂う地球上でしか人間は生きつづけることができない。静かな青が語りかけるその時、それこそ永遠性の彼方から、土の上に産み落とされ水で躰を洗われた私の元へと息が吹き込まれる。何処かで幾つもの擦り傷をつけたその足で歩きに歩いて、ここまで辿り着き、渇ききった喉に奇跡的に水が流れていく。これからも何処かに歩き続けていけるだろうか?

2014/12/02

おくらさん

あとがきにある 谷川俊太郎のコトバが、しっくりくる。私も好きな色はと問われたら、青と答えるなぁ。 青という、色と言うよりひとつの心の状態ともいうべきもの、、、 そうなのかもしれない。

2021/01/07

遠い日

堀本惠美子さんの吸い込まれそうな青の世界に、谷川俊太郎さんの詩の一部を抜粋して合わせた詩画集。多様な青に、ページを捲っても捲っても、目を見張らされる。ぐんぐん深みに嵌っていくような陶酔感が心地よかった。

2019/05/15

風花

谷川俊太郎さんの1996年以前に刊行された詩集より、表題にちなんだ詩を抜粋し、堀本惠美子さんの画と併せて一冊にした詩画集。よく知る詩も、青の絵と並んでいると、また別の生命を吹き込まれたように新しく美しい。『どんなに深く憧れ、どんなに強く求めても、青を手にすることはできない。〜中略〜 青は遠い色。』

2017/02/09

仮名

谷川さんの「青」に連なる詩のフレーズと、堀本さんという人の「青」の絵を組み合わせた本。谷川さんの詩にはたしかにどこか「青」を思わせるものが多い気がする。捉えどころのない抽象的な絵も、詩のことばと絡まって独特の世界を作っている。海の青、空の青、その向こうの宇宙の青。青は果てしなくて、遠い色だ。

2011/11/17

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