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自由訳 方丈記

自由訳 方丈記

自由訳 方丈記

作家
新井満
出版社
デコ
発売日
2012-05-25
ISBN
9784990384890
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自由訳 方丈記 / 感想・レビュー

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ゆき

凄い読みやすい。鴨長明さんの読みにくい口調を自由に今様に。ということで、訳が前半で後半原文と鴨長明が小屋を建てて住んでいただろうというところの取材。原文でも読めなくは無いけれど親しみやすいのは訳されたもの。訳を読んでからの原文が良い感じです。災害について書いてて、平安京から福原への遷都からの再び平安京への遷都が半年だったとは。早っ!!!っていうか飢饉がとんでもないですね・・・簡単に人がごろごろ死んでます。ありのままの京都。

2015/04/14

袖崎いたる

大原扁理がYoutubeに挙がってる動画でオススメしとった本。方丈記、ちゃんと筋を読んだの初めてで、災害文学と言われてる理由を確認。ただ、災害文学って言っても人間は立派だ!って話じゃなくて人間はアホや〜って話になってる。…のまではまだいいんだけど、地震や飢饉のときに死なずに済んだ自分の立場について反省しないで、生きるために仏像を盗んで解体して売り飛ばした人々にケシカランッ!とかブツクサ文句言ってんのは、鴨長明それでええんか〜と思ったね。災害文学部分はおまけだな、こりゃ。メインは冒頭と終盤のレイトスタイル論

2020/03/29

あるぱか

名前は知っているけれど、読んだことはない古典の名作・・・新訳ということで、読みやすそうと思い、読んでみました。結果は大正解でした。著者の人生に基づいた生き方や考え方を強く反映した文書だと思いました。

2017/02/10

いしりば

地震や火事の天災や政治の人災 に悩まされ、出世やお金などを他人と比較することに心を痛める。 いつまでもあるように思えてもいつまでもあるものはないという考えやこの世は辛いものという思い。 そこから、全てを捨てて一人身軽な気ままの生活を送る。しかし最後には自分はこのままでいいのかと自問し、正しいと思うこと(仏教)にその答えを求めてしまう。 この本全編が現代に通じるものばかりで今の人と同じことを800年近く前の人も悩んでいたのかと思うと驚きである。

2016/11/06

みけのすずね

若かりし頃の災害の数々と、晩年の方丈(3m四方)でことたりる生活。800年前にも地震など今と同じ災害があり、飢饉など今とは違う災いがあり…無常を感じ、一人山にこもり何を煩わしく思うこともなく過ごす。念仏にあきたら琵琶をつまびいたり、子どもと山歩きしたり。うたたねが楽しみ。小さな空間で満たされるそのこころ持ちは、新井さんの自由訳ともあいまって、とても大きな自然の懐のように悠々としている。

2013/12/05

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