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インディアナ、インディアナ

インディアナ、インディアナ

インディアナ、インディアナ

作家
レアード・ハント
柴田元幸
出版社
twililight
発売日
2023-03-02
ISBN
9784991285110
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インディアナ、インディアナ / 感想・レビュー

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buchipanda3

心にじわっと染み込んでくる感覚を覚えた。幾つもの断片的な記憶、それらは澄んだ描写だが、何が語られているのか相関すらすぐには分からない。でも文章を追い、語り手の心に寄り添いたくなった。それは自らの感性を認め合う意味とその喪失に藻掻く姿が描かれていたから。後悔、憎悪、愛情、様々なものが入り乱れる感情が、ノアの目を通して浮かび上がる。時計を壊しても、時間が過ぎても、その感情は消えない。でもノアはそれを否定しない。静かな哀しみとして抱える。ただ苦しいだけではなく、故郷の存在が救いとなる。ライラック薫るその場所が。

2023/04/26

あまりにも良かった…。悲しみと寂しさと愛しさいっしょくたにひたひたと溢れそうな読後感。長い長い睦まじい夫婦の愛の物語と思いたい。薄暗い小屋の死んだ虫の翅のあえかな光や誰かの歌声、愛し合う人達の手紙、おかしくて優しいインディアナの人々よ。

2023/03/20

まこ

物語の後半になって、ポリーナを失ったノアの孤独感と両親の思い出がハッキリわかる。それでも物語を理解できたのは50%。両親のことはどこまで本当かわからない。マックスと猫は本当のことだと思いたいけど、マックス&猫→ノアの一方通行になってる。

2023/03/23

フランソワーズ

『遠きにありて、ウルは遅れるだろう』に引き続き、ストーリーに、”明確なストーリーに依存しない”作品に行き当たってしまった。ただ主人公ノアがその折々で感じる哀感、喪失感といった情緒を、抵抗なく受け入れられたのが良かった。

2023/05/27

文学ラジオ空飛び猫たち

文学ラジオ第134回紹介本https://open.spotify.com/episode/3mEVkEgiJgvdFYUbh9RA2X?si=b736013f700a4f5a 読み始めはどういう話かわからず戸惑った。 ただ文章が非常に美しくて、リズム感が良くて、内容がわからなくても読んでいけた。 中盤から人物相関図が見えてきて、ここから一気に引き込まれて、主人公ノアに感情移入していった。

2024/01/06

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