入学シーズン おすすめ絵本10選

文芸・カルチャー

公開日:2023/4/8

朝、保育園に子どもを送りに行ったら、いつもより元気な……いえ、力の限りパパママと離れるのを拒否する乳児さんの泣き声が聞こえてきました。この声を聞くと「ああ、4月になったんだなぁ」と新しい季節の訪れを感じます。おそらく多くの園で同じような光景が繰り広げられていることでしょう。

今年の春、新しい環境に身を置き、緊張を感じているお子さんの気持ちに寄りそう絵本10作品を集めました。ずっと一緒にいたお子さんと離れて、寂しい気持ちを抱えている親御さんにもピッタリ。ぜひお子さんが帰って来たら、親子で今日あったことを話しながら絵本タイムを楽しんでくださいね。

advertisement

おしゃべりできないあかちゃんとの初めてのコミュニケーション「ベビーサイン」が絵本になりました!『おててではなそ ぽんぽん・ちゅ!』はギフトにもおすすめ

おててではなそ ぽんぽん・ちゅ!

作・絵:marupon監修:吉中 みちる

出版社からの内容紹介

「おいしい」は、ほっぺ ポンポン。「ありがとう」は おててをつかって ちゅ!
年間6万人の赤ちゃん・ママ・パパが実践するは、おしゃべり前の赤ちゃんと、おててでコミュニケーションをとる育児法です。
本作では、はじめてベビーサインに触れる赤ちゃん・ママ・パパに向けて、おいしい/ミルク/もっと/オムツなど、日常生活で使う7つのベビーサインを厳選して掲載。
読み聞かせを通じて、無理なく自然にサインを覚えられます。
巻末には専門家による解説&もっと覚えたいベビーサイン一覧つき。
監修:吉中みちる(日本ベビーサイン協会代表理事)

【こんな方におすすめ】
・赤ちゃんのコミュニケーション能力を育てたい
・ベビーサインが覚えられるか不安
・赤ちゃんの気持ちが分からず、困っている

マタニティへのプレゼントや出産祝いにもぴったりです♪

本作品を「絵本ナビ」で購入 >

1ページめくると1時間。時間の経過をページをめくる動作と共に感じられる『とけいのえほん』。シンプルな絵のメッセージを受け取って

とけいのえほん

作・絵:とだ こうしろう

出版社からの内容紹介

美しく描かれた、時刻から広がる様々なイメージとともに、“時間”というものが持つ豊かな情景や意味、そうしたものまで伝える、類のない1冊です。ですのでこの絵本には、お話もなければ、時計の針を回すようなしかけもありません。とても詩的なとけいの絵本です。私たちは、時計に初めて出会った子どもたちがまず第一に大切なのは、時の概念を大きく掴み感じることだと、考えています。

【午前5時】は水平線から現れる太陽と、緑のなかを飛んでいく1羽の白い鳥。爽やかな朝の訪れです。【午後5時】は海辺に佇み、夕陽に長い影をつくる人間と犬。太陽が沈む前の一時を、情緒豊かに伝えます。【午後11時】は星明かりの下を急ぐトラック。こうこうと光るライトが、夜道を照らします。こんな夜中でも働いている人はいるんですね。この「時間をイメージでとらえる」という感覚は、他の時計絵本では決して感じることができないものです。

“じかんを かってに とめたり のばしたり ちぢめたりは、 どんなひとでも できません。”
この絵本の最後にある作者のメッセージです。子どもでも大人でも、時間は誰にでも平等に与えられ、過ぎていきます。自分が生きる時間だけでなく、時計の進み方と同時に、世の中のいろいろな景色・生活を知ることは、それこそが時計を覚える本当の意味だと思うのです。

本作品を「絵本ナビ」で購入 >

はじめてピアノに触れたいお子さんにピッタリ。『ポカポカフレンズのおんがくえほんピアノ』で大好きなあの曲を弾いちゃおう

ポカポカフレンズのおんがくえほんピアノ

絵:さつき ねむ

出版社からの内容紹介

ピアノをひいたり、メロディにあわせて歌ったりと楽しさいろいろ♪
おなじみの童謡の楽譜を20曲掲載。15曲のメロディ付きで、メロディのテンポやボリュームが変えられます!さらに、演奏中メロディにあわせて、ライトがピカピカ光ります!

本作品を「絵本ナビ」で購入 >

電車好きな子必見! 『ARであそぼう!しんかんせん』はスマホやタブレットと連動させて8つのミニゲームが楽しめます

ARであそぼう!しんかんせん

出版社からの内容紹介

お手持ちのスマホやタブレットに当絵本専用のアプリをダウンロードし、カメラを絵本にかざしてARを起動! AR画面では、スマホの角度に連動して好きな向きから新幹線を見ることができる3Dモデルや、2Dで作成した新幹線が登場します。「新幹線連結ゲーム」「新幹線さがし」などの簡単な操作で楽しめる
ミニゲームが計8種類!何度も遊んでみたくなる1冊です。

本作品を「絵本ナビ」で購入 >

新しい環境に緊張してなかなか寝付けないお子さんへ。『おやすみなさいムーミン はじめてのMOOMIN』でおやすみ前のリラックスタイムを

おやすみなさいムーミン はじめてのMOOMIN

原作:トーベ・ヤンソン訳:久保純子

みどころ

おやすみの時間はとっくのとうに過ぎています。でもムーミンはおめめがぱっちり。

「ママ、もういっかいだけ ぎゅーしてくれる?」

ムーミンママはムーミンの鼻や耳をなでながら、お布団に包み込みます。それでもムーミンはねむれません。スノークのおじょうさんも、ムーミンパパも、ムーミンが眠りの世界に行けるよう、アドバイスします。

フィンランド生まれの大人気キャラクター、ムーミン。こちらの「はじめてのMOOMIN」シリーズは、ムーミンの世界を小さな子どもから楽しめるよう作られた新作です。短いストーリーが小さいサイズのボードブックにぎゅっとまとまっています。

サイズは小さくとも、ムーミンの世界観を感じるには充分の内容です。北欧を感じさせるアースカラーのイラストに、おしゃれなテキスタイル。そしてほのぼのとした優しいストーリー。ムーミンの世界を初めて知る人も、そしてもちろんムーミンファンにもおすすめの、キュートな一冊です。

本作品を「絵本ナビ」で購入 >

表紙が気になる! 読みはじめたらクセになる! ふしぎな生き物『ニンジンジン』の華麗なる逃避行

ニンジンジン

作:キューライス

出版社からの内容紹介

にんじんの形をしてる不思議な生きもの、ニンジンジン。
そのニンジンジンを食べるために追いかける、2匹のウサギたち。
ウサギはいろいろな方法でニンジンジンを捕まえようとするが、ニンジンジンは華麗に逃れていく!
ニンジンジンは捕まるのか!?
口ずさみたくなる七五調は、読み聞かせにもぴったりです。
2023年3月刊

本作品を「絵本ナビ」で購入 >

春の訪れと喜びを『さくらのふね』に乗って、小さな生き物たちと一緒に味わおう

さくらのふね

作:きくち ちき

出版社からの内容紹介

春きたよ、春きたよ。川面に浮かぶ桜の花びらに嬉しくなったテントウムシは「さくらのふね」に乗って、山の生き物たちに春を知らせに出かけます。友達のハチやチョウ、カタクリやニリンソウの花たち、シカやカモなど、みんなで春を喜び合います。

本作品を「絵本ナビ」で購入 >

私といつも一緒にいる、私のことを一番分かってくれる友だち、それは……「わたし」!『わたしとなかよし』

わたしとなかよし

作・絵:ナンシー・カールソン訳:なかがわ ちひろ

みどころ

わたしには、素敵なともだちがいるの。
それはね……わ、た、し!

どういうことだろう?

明るい笑顔が素敵なぶたの女の子、「わたし」は続けます。
お絵描きしている時も、自転車をびゅんびゅんこいでいる時も、わたしはひとりぼっちじゃない。
わたしは、わたしと一緒にいるから。
わたしは、わたしのために本をいっぱい読んであげたり、ごはんをもりもり食べたり、きれいにしたり。
朝起きたら、鏡にむかってご挨拶。
「おはよう、きょうも かわいいね!」

なんだか……すごくいい。
この子は、自分のまんまるお腹もくるくるしっぽも小さな足も、みんな愛してる。
自分のことをとっても大事にしているんだね。
だから、元気が出ないときや、ちょっとつまづいちゃった時の対処法だってバッチリなのです。
それはね……。

「自分大好き!」
そんな風に思うのって、どうでしょう。
恥ずかしい? ちょっと傲慢? ひとりよがり?
だけど、そんな気持ちが邪魔しちゃっているせいで、もし自分が自分となかよしになれていなかったら。自分のことを大切に思う事ができなかったら。誰かの事を思う気持ちなんて生まれるのかな。

ダイナミックな線で描かれたぶたの女の子。水玉やハートの柄を身にまとい、ポーズはいつも足を開いて仁王立ち。
作者ナンシー・カールソンの軽やかで大らか、それでいて力強い声が絵本の向こうから聞こえてくるみたい。
細かいことなんて気にしない、わたしはわたしのことが好き。ね、すてきでしょ!

本作品を「絵本ナビ」で購入 >

成長する喜びを小さなクジラのぼうやと一緒に体験できる冒険物語『つきよのくじら』

つきよのくじら

作:戸田 和代絵:沢田 としき

出版社からの内容紹介

くじらのぼうやは、島のように大きくて、お月さまに届くほど天高く潮を吹ける父さんくじらを探す旅に出ます。くじらのぼうやの成長の物語。
全国学校図書館協議会選定図書

本作品を「絵本ナビ」で購入 >

英語への苦手意識を感じる前に『英日CD付 英語絵本 しろいうさぎとくろいうさぎ The Rabbits’ Wedding』で本場の音と絵に触れよう

英日CD付 英語絵本 しろいうさぎとくろいうさぎ The Rabbits’ Wedding

著・絵:ガース・ウィリアムズ訳:松岡 享子

出版社からの内容紹介

広い森の中なかよく暮らす2ひきのうさぎ。たのしく遊んでいるときでも、ときおりとても悲しそうな顔をして何か考え込むくろいうさぎ。くろいうさぎにはある想いがあったのです。愛する人とずっと一緒にいたいと願う、うさぎたちのやさしい愛のおはなし。

本作品を「絵本ナビ」で購入 >

あわせて読みたい