無事にオンライントークイベント終了、そして書店フェア展開スタート!

文芸・カルチャー

公開日:2023/4/11

『はじめての絵本 赤ちゃんから大人まで』刊行記念・オンライントークイベント(丸善丸の内本店)開催!

緊張の続いたメディア出演を終え、今度はトークイベントです。『はじめての絵本 赤ちゃんから大人まで』の発売を記念して、ありがたいことに、丸善丸の内本店様がオンライントークベントを開催してくれることになったのです。

自分で書いた本について自分一人で喋るのは心許ないということで、丸善丸の内本店児童書担当の兼森理恵さんにお願いして、対談方式で行うことになりました。磯崎が書店員時代からお付き合いのある兼森さんとなら、「絵本と年齢について」をテーマについての話もきっと盛り上がるに違いないということで、今回はいつもよりも多少リラックスした気持ちで本番に臨みます。

リラックスしていると言いながら、さすがに緊張感の漂う本番直前の風景です。素敵な背景を作り込んでくださったのは、チームほるぷ出版の皆様。カメラの配置や段取りもリハーサル済みです。とはいえ、オンラインイベントというのは、何度体験しても不安が付きものです。

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さあ、スタートです。最初は『はじめての絵本 赤ちゃんから大人まで』が誕生するまでの経緯や制作の話、そして絵本作家・三浦太郎さんに手がけていただいた装幀やイラストの話までをじっくり。貴重な機会です。

章タイトルの最初には、内容に合わせて描いてくださっている三浦さん描きおろしのイラストが! 贅沢なつくりです。

こちらが目次のページ。本の構成に合わせて、トークも0歳から順番にお話をしていくことに。

最初はオンラインならではの企画。この本の原稿執筆の際に参考にさせてもらったのが、子育て真っ最中の絵本ナビスタッフの子どもたちの動画。それを特別な許可をもらって限定公開! 0歳の赤ちゃんから4歳くらいの子まで、ただ遊んでいる場面や絵本に夢中になっている姿のどんな部分を参考にしていったか、おしゃべりしながら見ていきます。二人の表情も自然と和らいでいますね。

年齢の話をしながら、『はじめての絵本 赤ちゃんから大人まで』に登場する絵本の方もご紹介。今回は絵本の内容よりも、赤ちゃんや子どもたちが「どんな風に楽しんでいるのか」という話を中心に。

本の中では「小さな探究者」と呼んでいる4歳の子の好奇心にぴったりな絵本として紹介しているのが、『わゴムは どのくらい のびるかしら?』(ほるぷ出版)。この絵本を読んで「そんなバカな!?」と大笑いしながら、でもどこかで「ほんとうにそのくらいのびるんじゃないか」なんてドキドキしている子がいるかもしれない。そう思うだけで、子どもたちのことも、絵本のことも、愛おしくなりますよね。

「絵本を年齢別でおすすめすること」への迷いの話もたっぷり。お互いの立場や経験から色々なエピソードが飛び出し、ここでもまた新たな発見があります。絵本と年齢というのは、きってもきれない関係でありながら、なかなか答えが見えない深い課題でもあるのです。

最後に、巻頭に収録されている「『絵本は自由だ』宣言」を朗読。ここまでたっぷりと時間を使って「絵本の楽しみ方」や「おすすめの絵本」をご紹介してきたのですが、最後に伝えたいメッセージとしては「私の話なんて聞きとばしてもらってもいいんですよ」ということだったりもします。

最初からチラチラと映るたびに気になっていた方もいたであろう、兼森さんの胸についているワッペンの話にもチラリと触れ。(担当編集者黒田さんの手作り!)

進行役の丸善丸の内本店木村さんの熱のこもった感想を聞かせていただいた後、オンライントークイベントは無事に終了! ほるぷ出版チームの方たちも含めて、思わず全員で拍手。

イベントの中でも触れていただきましたが、現在「丸善丸の内本店児童書コーナー」では、こんな素敵なフェアを開催してださっています。大きな看板が目を引く棚には、なんと『はじめての絵本 赤ちゃんから大人まで』に登場する絵本が大集合。こうやって並ぶと壮観ですよね。丸善ジュンク堂では、全国ほかの店舗でも開催予定なのだそう。見かけたら、ぜひ直接絵本を手に取ってみてくださいね。

『はじめての絵本 赤ちゃんから大人まで』好評発売中!

はじめての絵本 赤ちゃんから大人まで

著:磯崎 園子

出版社からの内容紹介

「子どもはどんなふうに絵本を読んでいるんだろう?」
絵本ナビ編集長・磯崎園子が、その年齢にしか味わえない「絵本の楽しみ方」を紹介。赤ちゃんから大人まで、絵本と年齢の関係についてわかりやすく解き明かします。

赤ちゃんは宇宙人!?〈0歳と絵本〉/何かを言おうとしている〈1歳と絵本〉/たくましくって、奥深い〈2歳と絵本〉/空想と現実が溶け合って〈3歳と絵本・前編〉/自分と相手が同時に見えてくる〈3歳と絵本・後編〉/自分の感情をもてあます〈4歳と絵本・前編〉/彼らは小さな探求者〈4歳と絵本・後編〉/でも、どこかで信じている〈5歳と絵本〉/あの子は、私。〈6歳以上と絵本〉/大人だってわかっていない〈大人と絵本〉/子どもみたいに絵本を読む〈続・大人と絵本〉など。(本書「もくじ」より一部抜粋)

本書のタイトルである「『はじめて』という言葉には、生まれてはじめて絵本を目にする赤ちゃんはもちろんのこと、はじめての育児に向き合おうとしている方、さらにはじめての絵本を読む瞬間の喜びを感じる全ての読者の方へ向けて、という意味も込められています。今まさにどんな絵本を選ぼうか迷っている方から、絵本の世界をもっと深く知りたいと思っている方まで、広くこの本を手にとっていただけたら嬉しいです。」(本書「はじめに」より一部抜粋)

絵本と子どもの関わりを長年観察してきた著者ならではの気付きや発見は、一度は「子どもに絵本を」と意気込んだものの、いつの間にか「絵本離れ」をしてしまった人の背中をも力強く後押しします。本書を読めば、絵本がもっと楽しくなる!子どもがもっと愛おしくなる!さあ、あなたも絵本を探しにいきませんか。

装幀・絵は三浦太郎さん。ロングセラーから新刊まで約180点の書籍をオールカラーで収録。選書リスト・コラム・本書のための書きおろし原稿を加えた充実の一冊です。年齢ですぐに開ける便利なインデックス付き。「子どもの本」の人気連載「絵本と年齢をあれこれ考える」の待望の単行本化。

絵本ナビでは、三浦太郎さんデザイン「『はじめての絵本』オリジナルポストカード2種」がセットになったサイン本も販売中です!

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