7月の新刊(2023年7月 新刊&おすすめ絵本)

文芸・カルチャー

公開日:2023/7/17

7月2日は1月1日から数えて183日目。12月31日までの残りの日数も183日目という、1年のちょうど真ん中の日なのだそうです。つまり、7月3日からは1年の後半がスタート。7月は2023年の締めくくりに向けて最初の一歩を踏み出す月といえます。

さあ、そんな7月に出版された絵本は話題作が目白押しです。

NHKのEテレの人気アニメ「アイラブみー」の世界をフルカラーコミックスで楽しめる作品や、生誕200年を迎える昆虫学者・ファーブルの著書『ファーブル昆虫記』の16の名場面を迫力ある切り絵で表現した『ファーブル昆虫記 名場面集』、子どもたちのヒーロー「アンパンマン」の生みの親、やなせたかしの詩とイラスト、貴重な写真からアンパンマンの秘密に迫る『アンパンマン伝説』。そして、世代や国境を越えて愛されるベストセラー小説『窓ぎわのトットちゃん』のおはなしには載っていない戦争体験を描いた絵本『トットちゃんの 15つぶの だいず』も出版されます。

人の出会いと同じように、本との出会いも一期一会。気になる本を見つけたら、ぜひ手に取ってページをめくってくださいね。

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NHK Eテレの人気番組が『アニメコミック アイラブみー』になって登場。5歳の「みー」の疑問や体験は大人も深くうなづくことばかり。親子で一緒に「じぶん探求」しよう

アニメコミック アイラブみー

監修:NHKアイラブみー制作班

出版社からの内容紹介

NHKのEテレで大好評のアニメ『アイラブみー』がフルカラーコミックスに!
おとなも楽しめる「じぶん探求」番組がまんがで読める!

『アイラブみー』は、5歳の主人公「みー」が、ふとした疑問をきっかけにさまざまな空想や思考実験をくりひろげるアニメです。
「自分のこころとからだを大切にするためにはどうしたらいい?」というテーマの4話が、子どもにもわかりやすく読みやすい、フルカラーコミックになりました。
こころやからだについて、子どもといっしょに、楽しく考えることができる1冊です。

【内容紹介】
『なんでパンツをはいてるんだろう?』…ちいさなぎもんから、だいじなことがいろいろわかる!
『くすぐられるのが、じつはキライ?』…みーはたのしいけど、ほかのひとはちがうの?
『なんでおねしょをしちゃうんだろう?』…おしっこタンクの大きさはひとそれぞれ。
『イライラしたときはどうすればいいの?』…じぶんのきりかえスイッチをみつけておこう!

★子どもたちが実際にアニメを見たときの感想や、楽しいクイズなどのコラムページも収録!

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『窓ぎわのトットちゃん』には載っていない、トットちゃんのおはなしが柏葉幸子さんといわさきちひろの孫・松本春野さんの手で新たな絵本に『トットちゃんの 15つぶの だいず』

トットちゃんの 15つぶの だいず

作:柏葉 幸子 松本 春野企画・原案:黒柳徹子

出版社からの内容紹介

<とうとう、トットちゃんの一日の食べものは、だいずが15つぶだけになってしまいました。>

『窓ぎわのトットちゃん』では描かれなかった、トットちゃんのもうひとつのお話を絵本にしました。

女優の黒柳徹子さんが自分自身の小学生時代をえがいた『窓ぎわのトットちゃん』。世界で2500万部以上のベストセラーとなり、「トットちゃん」と「トモエ学園」は世界中の人から愛されています。

トットちゃんの小学校時代は、日本が戦争をはじめた時代でもありました。

だいすきなパパ。トモエ学園の楽しいお弁当の時間。あまい、あまいキャラメル。<家族そろって、安心で、うれしかった毎日>から、いろいろなものがなくなっていきます。

そして、ある日、とうとう一日の食べものが、炒った大豆15つぶだけになってしまいました。トットちゃんは、15つぶをいつ食べるか、悩みに悩んで……。

長年ユニセフ親善大使として活動されている黒柳徹子さんの原点ともなる、トットちゃんの等身大の戦争体験です。

語りかけるような文章を書いてくれたのは、数々の賞に輝く児童文学作家の柏葉幸子さん。ジブリの「千と千尋の神隠し」に大きな影響をあたえた作品『霧のむこうのふしぎな町』など、魅力的なファンタジーを次々に生み出しています。

絵を手がけたのは、やさしい画風が人気の絵本作家・松本春野さん。「トットちゃん」といえば、いわさきちひろの絵を思い出しますが、松本さんは、いわさきちひろのお孫さんにあたります。大のちひろファンでもある黒柳徹子さんが、「かわいい!」と喜んでくれた令和のトットちゃんになりました。

戦争を描いてはいますが、小さいお子さんにも安心して読んであげられるように配慮してあります。いつも前向きで一生懸命なトットちゃんとはじめて出会うのにもぴったりな1冊です。

*読んであげるなら5歳くらいから
*ひとりで読むなら小学校低学年から
*すべての漢字にふりがなつき

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入道雲を超えて、ふしぎなそらの世界に飛び込もう! 富安陽子さんとはぎのたえこさんが描く、夏の新しい定番絵本『そらうみ』

そらうみ

作:富安 陽子 はぎの たえこ

出版社からの内容紹介

富安陽子氏とはぎのたえこ氏による、夏の絵本の傑作!

あつい、あつい夏の日。
坂みちをのぼると、おおきな入道雲がひろがっていた。入道雲のなかには、道がつづいていて、その先にまっていたのは、ふしぎなそらの世界だった。

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SDGsについて、子どもに説明できますか?『かんがえよう なかよしのルール こころをそだてる SDGsのおはなし』は、親子でSDGsを知るきっかけにぴったり

かんがえよう なかよしのルール こころをそだてる SDGsのおはなし

編集:講談社監修:榊原洋一

出版社からの内容紹介

SDGsは世界共通の「みんながしあわせで、ずっとなかよしでいるため」のルール。今日明日そして何年後も、みんなのしあわせがつづくためにはどうすればいいかを考えるおはなし集!

日常生活の「なぜ?」が、子どもにもわかりやすい「おはなし」に!
身近な場所から、世界へと目を向けるおはなし15話!

・料理を食べのこすのはもったいない?
・じゃぐちの水は、どこからくるのかな?
・使わなくなったランドセルをどうする?
・けんかをしないでなかよく遊ぶには?
・女の子の色、男の子色ってあるの?
・はたらくって楽しいの?
・夕方にスーパーで安売りをするのはなぜ?
・どうしてドアにマークがついているの?
・自動はんばいきの横にごみ箱があるのはなぜ?
・ひなんばしょがわかりづらいのはなぜ?
・ゆうせんせきにすわれるのはだれ?
・どうしてウミガメからビニールが出てくるの?
・学校に行かずにはたらく子どもがいるの?
・しぜんエネルギーだけでくらす島を知っている?
・世界一びんぼうなだいとうりょうって?

読み聞かせ4歳、ひとり読み6歳から

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犬好きさんから共感の嵐! 小学校2年生しゅんくんの自由研究『ぼくのいぬはどうしてこんなにかわいいのか』が絵本になりました

ぼくのいぬはどうしてこんなにかわいいのか

作:しゅん絵:えがしら みちこ

出版社からの内容紹介

ぼくはしゅん、しょうがく2ねんせい。
なつやすみのじゆうけんきゅうは、ぼくのいぬのチャコにきめた。
だって、チャコがかわいかったから。チャコも、わたしをしらべてほしいってかおをしていたから……

「愛があふれていて素晴らしい!」「最後で涙が!」などとSNSで大反響を呼び(Twitterで約11.8万いいね)、各ウェブメディアやTV等でもとりあげられた小学2年生(7歳)の男の子しゅんくんの、「ぼくの犬はどうしてこんなにかわいいのか」を探る夏休みの自由研究から生まれた絵本です。
シニア犬をいたわり愛する気持ちが胸を打つ、愛情あふれる作品で、犬を飼っている人はもちろん、これからペットを飼いたいと考えている方にもぜひ読んでほしい1冊です。

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カワセミから新幹線、ザトウクジラから風力発電。生き物の真似(ミミック)から新しいテクノロジーや製品を発明する「ミミックメーカー」10人の物語『すごい!ミミックメーカー 生き物をヒントに 世界を変えた発明家たち』

すごい!ミミックメーカー 生き物をヒントに 世界を変えた発明家たち

作:クリステン・ノードストロム絵:ポール・ボストン訳:今井 悟朗監修:竹内 薫

出版社からの内容紹介

生き物の世界にはおどろきがいっぱい。ミミックメーカーは生き物のすぐれたところやしくみを見つけて研究し、まねをして、人びとの役に立つ新しいテクノロジーや製品を発明します。
10人のミミックメーカーを紹介しましょう。日本人の仲津英治さんもその一人。どの人も不思議がり、疑問を投げかけ、生き物や自然からすばらしいアイデアを集めています。生き物たちは最高の先生です!

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無実の罪で捕まった父さんを助けるため、仲良しきょうりゅうキッズは冒険の旅へ!『大バトル! きょうりゅうキッズ きょうふの大王をたおせ!』

大バトル! きょうりゅうキッズ きょうふの大王をたおせ!

著:木滝 りま絵:フルカワ マモる監修:實吉 達郎

出版社からの内容紹介

ティラノサウルスの子どものティラ、ブラキオサウルスの子どものブラ、トリケラトプスの子どものケラの仲良し三人組は、ティラのお父さんが王様にだまされてお城で捕まったと聞いて、お父さんを助けるために冒険に出ることにしました。 
冒険に出る前に、3人は食べると30分だけ大きくなって大人の恐竜になれる”びっくりの実”と、体がふくらむ”フーセンの実”をもらって出発!
お城に向かう途中、凶悪なスピノサウルスやラプトル、パキケファロサウルスたちとバトルを繰り広げ、戦いの技を磨いていきます。いよいよお城に着いた三人組はお父さんを助けるために”きょうりゅうトーナメント”にしゅつじょうすることになりました。トーナメントを勝ち進んで王様のギガノトサウルスを倒せばティラのお父さんをかえしてもらう約束です。しかし、トーナメントに負けたらモサピノサウルスのえさになってしまう、恐ろしい約束をしました。果たして、三人はティラのお父さんを救うことができるのでしょうか–.?

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夏といえばやっぱり恐竜! 本格的なCG画像でよみがえった、恐竜と古生物が141種が大集合!『最強恐竜超図鑑』でダイナソーパークを体験しよう

最強恐竜超図鑑

監修:小林 快次

出版社からの内容紹介

★リアル!大迫力!の本格CG図鑑が、恐竜好きキッズの心をつかんで離さない★
本格的なCG画像でよみがえった、恐竜と古生物が大集合! 141の種を、時代順に1ページ1種ずつ紹介。臨場感のある背景付きの、大迫力のCG画像で各恐竜を楽しめます。基本情報をまとめた「データファイル」、特長を一言で表したキャッチコピー、身体的特徴を矢印で示した解説など、小さなお子さんでも情報をとりやすい工夫がいっぱいです。

【監修のことば】
日本語版監修/小林快次(北海道大学博物館教授)
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大迫力の恐竜がこの本に集結! 絶滅した恐竜のほんとうのすがたは、タイムマシンにのって恐竜時代にさかのぼらないと見られない光景です。ただ、この本があれば、サファリパークならぬダイナソーパークが体験できます。巨大なからだをした竜脚類や、するどく切れ味のいい歯をもつ獣脚類など、今にもうごきそうな恐竜たちがCG技術でよみがえっています。しかも、最新の恐竜情報も満載! まず、この本をひらいて、つぎつぎとあらわれる恐竜に出会い、ダイナソーパークをたのしんでください。そして、たくさん書かれているそれぞれの恐竜についての情報をしっかりと読んで、恐竜の魅力を感じてほしいと思います。いちばん強い恐竜はなんですか? いちばん大きい恐竜はどれですか? ペットにしたい恐竜はどれ? おいしそうな恐竜は? すきな恐竜はなんだろう? ページをめくるたびに、いろんな疑問が生まれてくると思いますが、想像を最大限にふくらませながら、この本をたのしんでもらえればと思います。『最強恐竜超図鑑』というダイナソーパークを探検して、恐竜研究者の一歩をふみだそう!
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絵本『あんぱんまん』誕生50周年を記念して『アンパンマン伝説』が待望の復刊! やなせたかしのエッセイ、詩、イラスト、写真から知られざるアンパンマンの真実に迫る

アンパンマン伝説

作:やなせ たかし

出版社からの内容紹介

アンパンマンの誕生から国民キャラクターに成長するまでを、やなせたかしが自らの人生を交えて語ります。
詩とイラスト、貴重な写真も満載!
ファン必読の一冊です!
絵本『あんぱんまん』誕生50周年を記念して、装い新たによみがえりました!

★やなせたかしがアンパンマンを語る! エッセイ&詩&イラスト&写真集!?

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今年はファーブル生誕200周年。ファーブルに魅せられた2人の著者が、文章と切り絵で『ファーブル昆虫記』の16の名場面を紹介します『ファーブル昆虫記 名場面集(1)』

ファーブル昆虫記 名場面集(1)

著:奥本 大三郎絵:今森 光彦

出版社からの内容紹介

『ファーブル昆虫記』は、出版されて100年以上たった今でも、世界中の虫好きの人たちから愛されている名著です。子どもの頃からこの本に魅せられ、ファーブルの生家や、実際に虫を観察した土地までたずねた2人の著者が、全10巻の中から選んだ名場面を、迫力のある切り絵と親しみやすい文章で紹介します。巻末では、登場する昆虫とファーブルの生涯を解説。
「えものを狩るハチ・コブツチスガリ」「麻酔の名手・アラメジガバチ」「植物を見分ける本能・オオモンシロチョウ」「夜の舞踏会・オオクジャクヤママユ」「おわりのない行進・マツノギョウレツケムシ」「すぐれた建築家・トックリバチ」「右ききの演奏家・イナカコオロギ」など16の名場面を紹介した絶好の入門書。

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【動画】さぁ、夏をはじめよう!

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