「タカオユキ」声優インタビュー&撮り下ろしグラビア【声優図鑑】

アニメ

更新日:2015/7/9



――みみめめMIMIとしてのデビューは2013年8月。そのときはまだ、「声優のタカオユキが歌っている」ということが知られていませんでしたね。

タカオ:デビュー当時は、私の顔を出していませんでした。みみめめMIMIは、相方のイラストレーターのちゃもーいが“目”担当、私が作詞作曲の“耳”担当を務める視聴覚ユニットで、ジャケットにはいつも、ちゃもーいのイラストを載せていましたし、ライブなど表に出る機会もなかったので。でも去年の夏、初ライブをするにあたって、声優のタカオユキが歌っているということを公表させていただきました。

――そこにはどんな想いがあったのでしょうか。

タカオ:最初は、別々で見てもらったほうがいいのでは…という想いがありました。それに、ビジュアルの部分はちゃもーいのイラストを押し出していたので、“耳”担当の私が表に出ることに違和感があって。

でも今は、タカオユキとみみめめMIMIがつながって。ちゃもーいの世界観と実写の私が融合した、新たなみみめめMIMIスタイルが生まれたと感じています。

――タカオユキとみみめめMIMIがつながったことの手応えは、感じているのですね。

タカオ:今は、かつての葛藤はなく、心地よさを感じています。音楽活動で得たものが演技に生かされたり、その逆で演技の経験が曲に生かされたり、すべてがつながってループしているんです。

――視聴覚ユニットとしては「視聴覚アカデミー」というイベントも開催してますね。

タカオ:ソロライブとは別に行なっている、自主企画です。自主企画なので、やろうと思ったらなんでもできちゃう(笑)。視聴覚室でみんなが一緒に勉強してるみたいにお客さんとの距離を縮めたくて、みなさんのことを「みみめめメイト」って呼んでいます。

基本的にはライブですけど、以前はゲストにi☆Risさんをお呼びして、みんなで「ウィーアー!」などのアニソンを歌ったこともあります。私がi☆Risのメンバーに加わったみたいで嬉しかった(笑)。私の担当は何色がいいかな、とか冗談でお話して(笑)。

――イベントでは、まだ未完成だった「1,2,少女」(電子書籍「憧れパンデミック」のテーマ曲)を披露するという、異例のステージもあったとか。

タカオ:そうなんです! 曲を完成させる前にみなさんに聴いていただきたくて。ライブの後に、次はもっとこんな風に盛り上がれたらいいな〜と意識しながら歌詞を変えたりしたので、「1,2,少女」はみなさんと一緒に作った曲だと感じています。

――そして、もうすぐ、去年の夏以来、約1年ぶりとなるワンマンライブの開催が!

タカオ:「CANDY MAGIC」などの新曲をひっさげて、6月7日に大阪、6月28日に東京でライブをします! 去年のライブは初めてで、しかも初めてタカオユキとしてみなさんの前に立ったこともあって、ちゃんと気持ちを整理しきれていない部分もありました。最高に楽しいライブでしたけど、私の実力不足で全部を出し切れていなかった。

でも、この1年の間に、いろんなイベントに出させていただき、少しずつ成長できたんじゃないかと。今度こそはファンのみなさんと“両想い”になれるようなライブにしたいなって思います。

「CANDY MAGIC」は10カ月ぶりのリリースになりましたけど、その10カ月間は決してムダではなかったと思います。1stアルバムの発売後もライブを行なっていなかったし、ライブでみなさんに新曲を聴いていただくことで、1stアルバムも「CANDY MAGIC」も初めて楽曲として完成するのかもしれません。

アニメで私を知ってくださった方も、楽曲で知ってくださった方も、私たちの音楽を好きになってくれた方々が集まってくださるといいなと願っています。

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