「生理前がとにかくしんどい…」PMS(月経前症候群)を詳しく解説!

健康・美容

2019/1/12

 女性特有のからだの不調やトラブルで悩んでいませんか。「お医者さんに行くほどではない…」「デリケートなことなので人には聞きにくい…」そんな体の悩みを、All Aboutガイドであり、ポートサイド女性総合クリニック・ビバリータ院長の清水なほみ先生に聞きました。自分のからだと向き合い、健やかに過ごす手助けとなってくれることでしょう。

PMS

 PMS=月経前症候群とは、排卵の後から月経が来るまでの期間に、心身のさまざまな不調が出る疾患です。何か検査をして異常値が出るからPMSと診断されるわけではなく、月経前の「時期」に限定して症状が出現しているかどうかでPMSなのか他の病気なのかを判別していきます。もしかしたらPMSかもしれないと感じたら、まずは基礎体温と一緒にいつどのような症状が出たのかを記録してみるとよいでしょう。最近は、PMS症状を記録するためのノートやシートもあるため、うまく活用してみてください。

 PMSの症状が出る期間は個人差があり、排卵直後から月経が来るまで2週間ずっと不調という場合もあれば、月経が来る直前の1~2日のみ症状が出る場合もあります。多いのが、月経7~10日前から何となく不調が続くというケースです。

 PMSの症状は非常に多岐にわたり、海外の報告では約200種類の症状があるとも指摘されています。PMSの主な症状は次のようなものがあります。

*身体的症状:下腹部痛・腹痛・吐き気・嘔吐・下痢・便秘・腰痛・頭痛・めまい・むくみ・胸の張り・ほてり・肌荒れ・疲れやすい

*精神的症状:気分の落ち込み・不安・心配事が増える・イライラ・怒りっぽくなる・やる気が出ない・普段気にならないことが気になる・過食・不眠・過眠・集中力がなくなる

*社会的症状:暴言を吐く・普段できている仕事ができなくなる・ミスが多くなる・人間関係を壊したくなる・暴れたり物を壊したりする

 ここに挙げている症状以外にも、さまざまな心身の不調が月経前の時期に現れることがあり、それらが月経が来るとともにすっきりとなくなっていくのがPMSの特徴です。月経前に症状が「強く出る」だけで、月経前に限らず不調がある場合はPMSではない可能性があります。

 PMSと間違われやすい他の病気には下記のようなものがあります。

 片頭痛:排卵期と月経前に症状が悪化することがあります

 内膜症による腹痛や腰痛:内膜症がひどくなると月経期だけでなく月経が来そうになると腹痛や腰痛が出る場合があります

 うつ病や不安障害:ベースに精神的な病気があり特に月経前に症状が悪化することがあります

 発達障害:主にコミュニケーションや社会活動が行いにくくなる症状が月経前に顕著に現れることがあります

 もしかしたらPMSかもしれないと思ったら、まずは症状が出ている時期を記録してみると、「月経前だけ」なのかその他の時期も症状があるのかがハッキリします。PMSであっても、その他の病気による症状が月経前に悪化しているだけであっても、薬や生活改善など症状を和らげる方法はありますので、ちょっと気になるなと思ったら婦人科で相談してみるとよいでしょう。