「佐藤日向」声優インタビュー&ミニグラビア【声優図鑑】

アニメ部

2019/3/1

佐藤日向"

編集部が注目する声優に、仕事に向き合う気持ちからプライベートまでをじっくり伺い、撮り下ろしのミニグラビアを交えて紹介する人気企画「声優図鑑」。
第212回となる今回は、『ラブライブ!サンシャイン!!』の鹿角理亞役、『少女☆歌劇 レヴュースタァライト』の星見純那役などを演じる佐藤日向さんです。

――アイドルユニット・さくら学院のメンバーを経て、いろんなジャンルで活躍されていますね。声優としての活動も目立ってきました。

佐藤:はい。声優として一番最初に決まった役が『ラブライブ!サンシャイン!!』でした。自分がやってきたアイドル活動(さくら学院)と似ているところが多い作品だと思っていたので、鹿角理亞ちゃんを演じることが決まったときは、中学生で卒業したアイドルのお仕事の続きができるという気持ちもあってうれしかったです。

――演じてみてどうでしたか?

佐藤:わたしは声優の学校に通っていないので、見よう見まねの独学でしたけど、お芝居という基盤は変わらないので、小学校からやってきたお芝居の経験を生かしながらアフレコに臨みました。でも、そんなに簡単ではなかったですね。最初はすごく苦戦しました。

――舞台などのお芝居とはやっぱり違いますか。

佐藤:違いましたね。まず、相手との距離感をとるのがむずかしかったです。キャラクター同士がどれくらいの距離で話しているのかを理解していないと、マイクとの距離とか声の大きさをつかめなくて。「もうすこし語尾を上げて」って言われることも多かったですね。蜷川幸雄さん演出の舞台に出させていただいたときに「語尾を必ず下げろ」と言われていたので。でも、今まで意識していなかったお芝居の細かいところまで考えられるようになりました。

――そんな中で、どんな風に声の演技を掴んでいったのですか?

佐藤:すごく勉強させていただいたのは、『少女☆歌劇 レヴュースタァライト』の音響監督の山田陽さんから指導していただいたことです。アフレコがはじまる3ヶ月前から月に一度はワークショップを開いてくださって。わたしは理屈がわからないと前に進めないタイプなので、その理屈を一から教えてくださって、こうやったら大丈夫なんだなって理解できていきましたね。

――『少女☆歌劇 レヴュースタァライト』の星見純那役はどうでした?

佐藤:アニメの前に舞台があったんですけど、舞台は舞台の役作りでいいよと言われて。彼女の冷静さも出したかったし、かといって冷たすぎず温かさも残したかったし、吐息のような感じもいいな等、かなりこだわって色々な面を演じられたつもりでいます。アニメでも、もちろんキャラクターの芯のあるところは残しました。舞台は私らしく遊んで、アニメはみなさんに届けたい女の子っていう感じで演じましたね。

――すごくお芝居にこだわりが感じられますね。

佐藤:演じることが大好きです!

――いつからお芝居好きに?

佐藤:小学2年生の終わりに今の事務所に所属したときは、出されたお題に対して思うままにお芝居できるエチュードが好きだったんです。なぜかというと台本が覚えられないから(笑)。でも、舞台に立つようになったころ、理解するのがむずかしいような相手のセリフにどういう感情を乗せて返すかって考えたときに、台本をよく理解できたほうがお芝居は面白くなるんだって思えて。ちゃんとお芝居を好きになれたのは高校生のときですね。それまでは、お芝居が好きというより、キラキラした場所にいたいっていう想いだけが強かった気がします。

――キラキラした場所というと?

佐藤:幼稚園年中さんのころから、キラキラしてる女の子が好きで、自分も同じようになりたいっていう想いが強かったんです。ずっと、憧れていた女の子の後を追いかけて走り続けて、その子がさくら学院を卒業してから、ようやく自分が何をやりたいかっていうのが明確になりました。追いかけ続けるだけじゃダメだと思って。中学2〜3年の頃だと思います。

――そこで自分がやりたいことが見つかった?

佐藤:アイドルをやっているときに歌とダンスが苦手で、ようやく人前で披露できるようにはなってきたけど、周りに比べたらまだまだ。中学3年生の卒業ライブで「歌とダンスはあきらめて女優になります!」と言ったんです。高校に入ってから、芸能科の友だちからいろんな刺激を受けて、アニメが好きだと気づくようになって。

――高校に入ってから声優を目指して、それから『ラブライブ!サンシャイン!!』という人気作品に出演を。

佐藤:大好きなアニメのお仕事ができるんだということにワクワクしました。でも好きなアニメだからこそ、キャラクターに出してほしい声のこだわりがあったし、作品のファンのみなさんが思い描いているイメージに応えられるかどうか不安もありましたね。だから、あんなにかわいい見た目なのに「地声でいいです」と言われたときは、ちょっと驚きました(笑)。わたし、すごく地声が低めなので…。

――女性としては低めかもしれませんね。

佐藤:ギャップありますよね! 顔が童顔なので(笑)。アイドルのときは声がコンプレックスでした。でも今、いろんなお仕事をやらせていただく中で、私の声が好きって言ってくださる方がいると、この声でよかったんだなと思えるようになりました。受け入れてくださったファンの方にすごく感謝しています。

――自分の声を生かして演じてみたい役はありますか?

佐藤:男の子役は演じてみたいです! 『黒執事』のシエルがめちゃくちゃ好きなので、ああいう洋館に住んでる感じの男の子とか。ダークファンタジーみたいな世界観が好きなんです。あとは、『PSYCHO-PASS サイコパス』の常守朱ちゃんみたいな役とか。いろいろありますけど、自分の声を生かすとなるとやっぱり男の子の声かなぁと今は思いますね。

――これからもジャンルにこだわらずお芝居をやっていきたい?

佐藤:わたしは、女優、声優というジャンルを分けて考えていなくて、アニメも好き、、生身の演技もわたしにお芝居の楽しさを教えてくれた原点、どっちも私だなと思っています。枠を決めずに、大好きな演じることを続けていきたいです。もちろん、まだまだできていない部分がたくさんあるのは事実なんですけどね。

歌って踊るような作品で「やっぱりアイドルだもんね」って言われると、それはちょっとくやしいなって思うんです。将来的には「歌もダンスもできるし、いろんなお芝居ができる人だよね」って言われたいから、今はがんばって何でも挑戦しています。

――苦手だった歌もダンスにも、あらためて挑戦して。

佐藤:そうですね。苦手なこともありますけど、努力次第ではきっと克服できると思っています。さくら学院の卒業式の5ヶ月前くらいに、急に「卒業式では弾き語りをしようか」って事務所に言われて、楽器も読めないところから猛特訓したことがあったんです。じゃんけんで負けただけだったんですけど、あれは正直しんどかったです(笑)。小中学生のときからいろいろ大変なことがあったので、今つらいことがあっても意外とラクな気持ちでお仕事できてますね。

――そんなに大変なことがたくさん?

佐藤:レッスンの先生やマネージャーさんに厳しく指導していただいて、すごく感謝してます。あのときに歌とダンスを克服できていなかったら、今、スタァライトで活動できてないと思うし。スタァライトの募集要項が「歌とダンスができて、ステージの上のお芝居が好きな人」と書かれていたから、「こんなにやりたいお仕事はない!絶対にオーディションを受けたい!」って思ったんです。今まで経験したことに無駄なことはないなって思いながら、お仕事に取り組んでます。

――12月の誕生日でハタチに。これから、どんな1年にしたい?

佐藤:そもそも19歳ってすごく大人なイメージがあったのに、意外と高校の頃と変わらなくて。あ、でも省エネな性格になったかなあ。ハタチになっても内面的にはそんなに変わらないかも。でも、19歳の1年にいろんな活動をさせてもらったので、ハタチの1年はそれを超えていけるようなお仕事をしたいなって思いますね。

――ちなみに省エネってどういう性格?

佐藤:高校の頃みたいに、何にでもみんなでキャッキャとはしゃぐことはなくなりました(笑)。舞台の稽古でも静かですね。じつは、スタァライトの#2の舞台が体力的に大変だったんですよ(笑)。芝居がはじまったら体力を使うので、その前は端っこで静かに体育座りしてます(笑)。もともと人見知りっていうのもありますけど…。

――プライベートで夢中になっていることは?

佐藤:映画と本はすごく好きです。活字が好きで、本をずっと読んでますね。たまにベストセラーも読みますけど、だいたい赤川次郎さん、東野圭吾さん、辻村深月さんの3択。今読んでいるのは、辻村さんの『島はぼくらと』。辻村さんの本は、身近にありそうな関係性が描かれているから想像しやすいし、最後のどんでん返しが東野さんとはまた違って。ちょっとギスギスした人間関係が出てくるところが好きです(笑)。ミステリーが好きで、恋愛小説はあんまり読まないですね。漫画だと、『ガラスの仮面』が好きで何周もしています。

――休日はどんなことをしてリフレッシュを?

佐藤:ディズニーがすごく好きで、よく行きます。仕事が早く終わったときとか、多いときは月に10回くらい行くことも。最近はショーが好きですね。オススメのスポットは、パイレーツ・オブ・カリビアンからちょっと行ったところにある香水屋さん。わたしは香りが好きなんですけど、キャラクターの香水とか、ディズニーランドの香りっていうのもあって、女の子が行ったらワクワクすると思います。

――一度は叶えてみたい野望はありますか?

佐藤:海外で仕事をしてみたいです。以前、英語でお芝居をするワークショップに参加したら、めちゃくちゃむずかしくて。でも、徐々に慣れたら武器になるなって思いました。わたし、英語が好きで、英語の本を読むこともあるんですよ。今はまだアジア圏にしか行ったことがないので、今度は英語圏にも行ってみたいですね。

――佐藤さんに注目している読者にメッセージを!

佐藤:アニメのお仕事も、舞台のお芝居も、いろいろと挑戦しているわたしですが、これからも「これ、できそう!」って思ったことは挑戦したいし、応援してくださるみなさんには温かい目で見てもらえたら嬉しいなと思います。みなさんが見たことない景色にお連れできたらいいなと思ってますので、これからもよろしくお願いします!

――ありがとうございました!

【声優図鑑】佐藤日向さんのコメント動画【ダ・ヴィンチニュース】

――ありがとうございました!

次回の「声優図鑑」をお楽しみに!

佐藤日向

佐藤日向(さとう ひなた)アミューズ所属

佐藤日向(さとう ひなた) Twitter

◆撮影協力

取材・文=吉田有希、撮影=山本哲也、制作・キャスティング=吉村尚紀「オブジェクト