ロンブー田村淳さんのHSP処世術「周りと意見が合わない時は、HSPのせいにしてます(笑)」

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更新日:2021/6/17

即動力 (SB新書)

著:
出版社:
SBクリエイティブ
発売日:
ロンドンブーツ1号2号の田村淳さん

 お笑いタレントだけでなく、バンドボーカル、作家、経営者など、さまざまな分野で才能を発揮するロンドンブーツ1号2号の田村淳さん。昨年、HSP(Highly Sensitive Person)であることを自身のSNSで公表し、驚きとともに勇気を与えてくれた。

 5人に1人はいると言われるHSP。相手に気をつかいすぎて仕事や飲み会の誘いを断れなかったり、細かいところが気になりすぎて仕事に時間がかかったりと、仕事や人間関係に疲れや悩みを感じている人は多い。

 いつもアクティブで付き合い上手に見える淳さんは、一見HSPとは無縁に思えるが、細やかな気づかいや感性の豊かさは、まさにHSPの気質。自身がHSPだと知ってから、どのような変化があったのだろうか。

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 気がつきすぎる気質との向き合い方、細やかな部分の生かし方など、繊細さを常に前向きに捉えようとする淳さんから受け取ることは多い。毎日生きづらさを感じている人たちに「繊細さを楽しもう」と心強く投げかけてくれる。

——HSPを公表した時に、「気持ちがラクになった」と語られていましたが。

田村淳さん(以下、田村):HSP専門カウンセラーの武田友紀さんとの対談でHSPであることを知って、自分が何者なのか分かったし、自分に対する理解が深まってラクになりました。それまで不可解なことが多かったんですよ。「人が握ったおにぎりを食べられない」とか、自分だけが気になるようなことが多くて。潔癖症だと思っていたんですけど、平気で外に座れるから潔癖症ではないし。

——潔癖症ではなくHSPだと分かって、すっきりしたというか。

田村:はい。自分では当たり前だと思ったことが、他の人は違うんだっていうことも発見しました。たとえば、僕は18人に見られていたら18人全員に楽しんでほしくて、一人ひとりの表情や声の温度がすごく気になるけど、そうじゃない人もいる。気がつきすぎて周りと意見が合わないこともありますけど、その時はHSPのせいにできるというか(笑)。「淳はHSPだからね」と言われるようになってラクになったし、周りもラクになったと思う。

——いっそのこと周りに打ち明ける、という方法もあるかもしれません。

田村:公表するかどうかは、もちろん自由だけど、僕の場合は周りにも伝えて良かったです。ただ、僕はこの繊細さを司会やMCなどの仕事で生かすことができるけど、誰もがそうではないですよね。もし生かせない立場だと考えたら、ものすごくつらそうで、ゾッとします。でも、どんな立場であっても、キャリアの形成や生きがいを探す時に、自分がHSPだと知っていたほうが対処できるし、HSPという「宝」とうまく向き合えると思います。

——うまく向き合えば「宝」になり得るのですね。仕事柄、大勢の人に囲まれる機会は多いと思いますが、人に気をつかいすぎて疲れることはありませんか?

田村:人前で喋るのがもともと好きだし、人づきあいは苦ではなくて。HSPにもいろんなタイプがいるみたいですよ。でも気配りができるってすごいこと。たとえば初デートでも、相手の気持ちを察して喜ばせることができますよね。だから、バランスだと思います。気をつかえるのはいいことだけど、それで疲れてしまうのはちょっと違うという。

この記事で紹介した書籍ほか

即動力 (SB新書)

著:
出版社:
SBクリエイティブ
発売日:
ISBN:
9784797398366

実験思考 世の中、すべては実験 (NewsPicks Book)

著:
出版社:
幻冬舎
発売日:
ISBN:
9784344034631