「遺体なき殺人事件」に迫る――本城雅人の書き下ろし警察小説「二係捜査」シリーズ紹介! 

文芸・カルチャー

公開日:2023/11/30

本城雅人が手掛ける書き下ろし警察小説「二係捜査」。2023年9月から11月にかけて、3か月連続刊行という形で幕を開けた期待の新シリーズです。
本作で描かれるのは、家出人を含めた行方不明者の捜索を専門とする部署「二係」。殺人などの凶悪事件を扱う警視庁捜査一課の中でも、最も難解と言われる「遺体なき殺人事件」に挑む刑事たちの物語です。
本記事では、2023年11月24日に発売となる最新刊『ゴースト 二係捜査(3)』を含むシリーズ3作品を、まとめてご紹介します。読み応え抜群の王道警察小説を、どうぞお楽しみください!

advertisement

本城雅人「二係捜査」シリーズ紹介

★最新作を今すぐチェックしたい方はこちらから

主な登場人物

もりうち ひかる……警視庁捜査一課所属。二係捜査担当刑事。野方署から二係に異動してきた。
信楽しがらききょうすけ……警視庁捜査一課所属。二係捜査のベテラン。巡査部長。
ふじ……中央新聞の記者。捜査一課担当。(『ミッドナイト・ジャーナル』に登場)
むかい……中央新聞の記者。調査報道班所属。(『不屈の記者』に登場)

シリーズ一覧

【1】宿罪 二係捜査(1)(角川文庫)

発売日:2023年09月22日(文庫書き下ろし)
新たな警察小説のシリーズが誕生した!刮目せよ、刑事たちの執念の捜査を!

15年前、ひとりの少女が突如失踪した。彼女の行方を追い続けていた町田署の水谷早苗巡査は病に倒れ、帰らぬ人となった。事件当時、水谷と同僚だった香田警部は、彼女の葬儀に際し、「遺体なき殺人事件」を専任とする警視庁の信楽京介に、再捜査の協力を願い出るのだった。一方、中央新聞の藤瀬祐里は、信楽が秘密裏に追う事件に迫ろうとしていた──。それぞれの想いと信念が、凍り付いた時を再び動かす。書き下ろし警察小説。

詳細:https://www.kadokawa.co.jp/product/322302001001/

【2】逆転 二係捜査(2)(角川文庫)

発売日:2023年10月24日(文庫書き下ろし)
警察小説の王道シリーズ、待望の第二弾! 正義は何かを問う衝撃作

十年前、日野市の女児殺害の容疑で逮捕された野村栄慈 は、二審で逆転無罪となった。だが、その野村が、再び逮捕された。茨城で殺害された女児の発見現場付近で、彼の姿が防犯カメラに映っていたのだ。日野市の事件を担当した警視庁の信楽と森内は、野村の余罪を洗うべく捜査を開始する。一方、野村の無罪を勝ち取った人権派弁護士の岸は、今回の事件でも弁護人を引き受けるが――。衝撃の結末が待ち受ける、書き下ろし。

詳細:https://www.kadokawa.co.jp/product/322302001002/

【3】ゴースト 二係捜査(3)(角川文庫)

発売日:2023年11月24日(文庫書き下ろし)
「遺体なき殺人事件」を追う、刑事と記者が驚愕の真実を暴く!

新大久保の路地裏で、喧嘩の仲裁に入った医師が殴られ、反撃して相手に重傷を負わせる事件が起きた。医師の柿沢は傷害容疑で逮捕された。二係捜査の森内洸は、昨年行方不明となった3歳児の母親が、柿沢と小中学の同級生であり、事件当時に病院を休んでいることを突き止める。その母親との関係を取り調べで追及された柿沢は、突然、子供を殺したと自供をはじめるが……。「遺体なき殺人事件」の真相を追う、書き下ろし第3弾。

詳細:https://www.kadokawa.co.jp/product/322302001003/

著者プロフィール

本城 雅人(ほんじょう・まさと)
1965年神奈川県生まれ。明治学院大学卒業。産経新聞社入社後、サンケイスポーツで記者として活躍。2009年『ノーバディノウズ』で作家デビュー。『ミッドナイトジャーナル』で第38回吉川英治文学新人賞を受賞。『傍流の記者』で第159回直木賞候補。主な著書に『トリダシ』『友を待つ』などがある。